心の旅路
心の旅路
心の旅路
1942年 アメリカ

監督 マーヴィン・ルロイ

ロナルド・コールマン
グリア・ガースン

お馴染みの大メロドラマ。とは言え未見でしたので観ました。

泣きました。ちょっとビックリ大泣きですよ。

こんな結末があるなんて。

な〜んて大人の話なんでしょか。こんなのを第二次世界大戦の最中に作ってたなんて。

水野晴郎さんが生前よく言ってたけど、この時期にこんな映画を作る国と戦争するなんて!ですわ。

主役のコールマンさん、お名前どこかで聞いた気がすると思ったらあの「コールマン髭」の本家本元でしたね。先日刑事コロンボに出てたリトル・リチャードの髭見て、なんかなんかと思ってた大本のお髭のおじ様。素敵です。

立居振る舞いがなんとなく香港のアンディ・ラウを彷彿とさせるんだけど、もしかしたら彼はコールマンさんを大人の男の見本にしてるのかな?とかね。

一途に愛する純な乙女、でも自分を磨き成長し続ける逞しくも頼もしい女性を演じるのは「歌え!ドミニク」の修道院副院長やってたグレア・ガースン。この作品でもハスキーな声聴かせてくれます。おまけにミニスカで。いやいや、キルトだがな。

今見ると何でもないけど、戦争中のこの時代にこの丈のスタイルは「ひゃー!」っとなったろうね。

記憶喪失と愛と。

切なくて品が良くて、とても暖かい作品でしたよ。

写真1 日本でのポスター
写真2 今ならJKのミニスカにしか見えないが、この時代では
   とんでも無くはしたない格好。時代は第一次世界大戦直後。
写真3 まだまだインフルエンザ大流行中。
波止場
波止場
波止場
1954年 アメリカ

監督 エリア・カザン

マーロン・ブランド カール・マルデン  

1980年〜90年代の香港映画にこんなの沢山有ったよなぁとか思いながら観てました。みんなここがルーツだったのね………。

世の東西に関わらず貧困家庭に育った繊細な心を持つ男の子は、どうしてもヤクザな世界に引き込まれやすいんだよね。心は繊細なのに、何故か腕っ節は強いと言うこのアンバランス感が却って彼の哀れさを引き立ててる。香港だとアンディ・ラウ辺りが得意としそうな役ですわな。

この当時のマーロン・ブランドの革ジャンでバイクに跨る姿がやたらにカッコ良く見えたのと、それまでは単なる下着だったTシャツを普通に街着として着たりするのも支持されて、その意味でも時代の寵児とされたんだってね。

50年代のファッションリーダーでも有ったんだ?

エルビスがそれを真似して、それをまた次が真似して、そしてそして………

彼がやらなきゃ他の人がやってたとしても、この時、この瞬間に「時代に選ばれし者」だったのは事実だろうね。色々破天荒な伝説を残した人では有るけれど、子供の頃からわしの目にはデリケートで傷つきやすい、優しい人に見えてたよ。

「妖精達の森」「ラストタンゴ・イン・パリ」なんかを観ると特にそう思う。

この映画の中でも、彼演じる青年に恋した娘の父親が心配して「お前はいつもそうだ。捨て猫を拾う時でも、身体的な問題のある方を拾ってくる」と言うセリフがあるが、そう言うダメンズ好き女特有の母性本能をくすぐる所があるんだよね〜。アブナイ奴だよ。近くに居なくて良かった〜。

舞台はニューヨーク港。そこをシマにして湾岸労働者達の賃金をピンハネする悪い親分がリー・J・コップ。若い若い!お爺ちゃん姿しか印象に無いので、こんなに若いと「誰?」と思っちまいますよ。労働組合は有るけどヤクザに屈して全く役に立って無い。赤狩りの嵐が吹き荒れてた頃の作品だけに、労組の扱いが微妙。

それでもヤクザを告発しようとして殺されてしまう何人かの労働者の1人デューガン役の人、どっかで観た顔だなぁと調べたらテレビドラマ「わんぱくフリッパー」に出てたおじさんでした。顔ってなんとなく覚えてるもんだね。この人の表情なーんとなくジャン=クロード・ヴァン・ダムを思い起こさせるんだわ。ジャン=クロード見て変に懐かしく思えたのってここから来てたのか!?

そういえばこの役名Kayo Duganなんだね。カヨ?ケイヨー?フランス系スラブ系?と色々悩む。楽しい❤️

楽しいといえば、監督の名前をズーッと間違えてたのに気がついて1人で爆笑してしまいましただよ。

エリア・カザン。


なのにわしゃズーーっと「サガン」だとばかり思い込んでました。で、キチンと書いて覚えましょうと紙に書いたところが「カガン」…………。

左岸、河岸、火山。日本語にも有る言葉だけにかえってややこしくなってしもたのよ。

いったい火山って何!?と無駄に逆上しつつ調べたら、元々はカザンジョグル(カザンジュの子・子孫)と言う意味のトルコ語の名前だそうだ。ペンネームで少し短くしたのだね。火山城のグル………。だめだ!変な方向に向かってしまう!

次に何かあるときにはキチンと名前が言えますように(悲願)

それから気になったことがもう一つ。

この時のマーロン・ブランド、なんでこんなに目が腫れてるんだろう?物凄く気になる。

と思ってたらトリビア情報として「母親が亡くなったばかりで、撮影の後は精神分析に通っていた」と言うのを見つけた。

毎日泣いてたんだね。


写真1 ポスター
   ウォーターフロントの文字にディズニー・シーを思い出す。
   確かあそこはニューヨーク港辺りがモデル。
写真2 デューガン役のパット・ヘニング。好みのお顔。
写真3 coopは鳩小屋とかの意味があるけど、協同組合の意味もある。
   狭い場所に閉じ込められるの意味も。なんか意味深。






「ダイアナ」聴いてたら観たくなったよ。

http://m.youtube.com/watch?v=MeQvsdzuIjc


UPしてくださった方多謝!

http://m.youtube.com/watch?v=lUFxKLtIpGE

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索