カリフォルニア ジェンマの復讐の用心棒
カリフォルニア ジェンマの復讐の用心棒
カリフォルニア ジェンマの復讐の用心棒
1977年 イタリア

監督 ミケーレ・ルーポ

主演 ジュリアーノ・ジェンマ 

去年テレ東で深夜枠にやってた吹き替え版を録画したまま放置してて、やっと観ましたよ。

結論、いい話!佳作!

マカロニウエスタンも下火になった頃の作品なので、只々残虐にバンバン撃ち殺しあうと言うのではなく、人が人を想う大切さを実感してしんみりとした余韻を残す作品でした。

自分も歳とったからか「こう言う場所に住むのは大変だなぁ」とか、「あんなに泥だらけになって、乾いた後バリバリになって気持ち悪く無いのかな」など、ストーリーとは殆ど関係のない方面に心が揺れまくりましたがね。


主役のジェンマは勿論素敵なんですが、物語の前半部で彼と出会いその後の人生に深く関与する青年の役を印象的に演じたミゲル・ホゼがまたいいのよ。

美形は泥だらけになっても輝いてるのよね〜

そう、この作品結構泥とのシーンが多くて出演者達もさぞかし大変だった事でしょう。役者はホント体力勝負なんだねぇ。


美青年ミゲル・ホゼ演じるウィリーは途中で死んじゃいますが、その後出てくる彼の姉役のパオラ・ホゼがまた美しい。ミゲルの本当のお姉さんだそうですが、こんな美人なのに目立った芸能活動はしてなかったみたいね。残念。

因みにこの姉弟の母親は1947年度ミス・イタリアのルチア・ホゼ。「サスペリア」や「サテリコン」にも出てるんだって。見直さないとわからんが、機会が有れば観てみましょう、とっても美人だし。

残念な事に、ルチアさんは昨年新型コロナウイルスに罹患して亡くなってます。


お父さんは人気者の美形闘牛士。どう言う家庭だったのか、ぜひ映画にして見せて欲しいもんですよ。

ミゲルと言えばアルモドバル監督の「ハイヒール」でムチムチミニスカートにハイヒールでセクシーに歌ってる姿が忘れられません。アルモドバル監督も狙ってたんだろか?

「ハイヒール」の感想。
https://36711.diarynote.jp/202103021612239956/

ジェンマと言えば2013年10月1日に交通事故で惜しくも亡くなってしまいましたが、わしはジェンマって聞くとどうしても千葉真一が頭に浮かぶんですよ。

若い時、共に1964年東京オリンピックの体操選手に選ばれる為の努力を日々重ねていた2人で、共に怪我でその夢を断たれ、それから色々あってアクション俳優の道に………。

もし2人が事故に遭わないでオリンピックに出てたら、それはそれで良いライバルになったかも知れないし、その後は選手育成の指導者として活躍の場を移してたかもしれない。

そしたらわしらはマカロニウエスタンの貴公子に逢う事もなく、キーハンターや地獄拳の千葉ちゃんの活躍にウヒャウヒャ喜ぶ事も無かったのかも。

巡り合わせ・タイミングの妙を感じる。


それにジェンマが亡くなったのは2020年のオリンピックが東京に決定し、世界中に発表された僅か1ヶ月後のこと。

で、今オリパラが賛否両論の中開催されてる真っ最中にコロナで亡くなった千葉ちゃん。


んーーー。何も関係ないと言えばそうなのだろうし、なんらかの力が働いているのかもと思えばそうとも思えるし。


20代の2人が東京オリンピックの体操選手として活躍する姿を見たかったなぁ〜 

写真1 まだ初々しさの残るミゲル君
写真2 ブロマンスの香り漂う展開。いい感じだったのに……
写真3 ルチア・ホゼ 横にいるのはマルチェロだね

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