○人生の時間を分け合いたい人の存在
2003年8月10日


昔、いゃ、ちょっと前、保険のおばちゃん大橋さんがこんな事を言った。

「あのお客さん、自分の愚痴ばっかり言っててさ、なんかこっちが言葉のゴミ箱にされてる気がするのよね〜。疲れちゃってさ」と。

客商売をしている以上、客に対するサービスとして一方的な話しを聞かなくてはならない事は確かにある。

私もエスニック雑貨の雇われ店長をしていた時は、よく客の話の聞き役に徹していた。そしてその時、大橋さんと同じ感覚によく陥った。

この場合、私と大橋さんは、物凄い勘違いをしている事に気づいていなかった。相手は客なのだ。

申し訳ないが、友達ではない。

冷たい様だが、自分の話しだけを相手に垂れ流している相手は、Give & take でいくしか対処の仕様がないのだ。カウンセラーを紹介するとか、時間を決めて聞くとかね。

そういう人の話しは通り一編に聞き流してしまっていいの。でも、私達は相手と「話し」をしようと無駄な努力をしていたから余計に心を疲れさせてしまって・・・。

その点、シロウトだったと言える。プロは違う、彼らは対人関係に対する確かなテクニックを持っていて、自分自信をきちんとガードする事が出来ているのだ。

客の望むものは「会話」ではない。ただただ「聞いて」欲しいのだ。その為に保険の契約を継続していたり、店の品物を買ったり。

・・・、もっとも彼らにその自覚があるかは定かではない。恥知らずで自分にも他人にも責任感のない者は、ただ話しを垂れ流して、「客」にもならずに関係だけを続けようとするし。

心やさしき保険のおばちゃんや、ヘルバーや、店の店員なんかが、その毒牙に掛かって人生の貴重な時間を浪費し、後半部分を心のケアに費やしたり・・・。

まぁ、それも、己の限界を知る良いきっかけにはなるんだけどね。

有朋自遠來 不亦楽乎 

友 遠方より来たり 楽しからずや

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おおっ ちょうど今見ていた健さんの
映画の中で言っていた。いいタイミング(^。^)
しかし、その役の名前が「黒木四郎」・・・。

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私に会いに、わざわざ遠い土地から来てくれる人はいるんだろうか。

その人は、私の人生の時間を割いてまでも語り合いたい人なんだろうか。

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