君の名前で僕を呼んで
君の名前で僕を呼んで
君の名前で僕を呼んで
2017年 イタリア フランス ブラジル アメリカ

監督 ルカ・グァダニー 
原作 アンドレ・アシマン

子供の頃のアリス・クーパーにチョットチョロっと似てる美少年ティモシー・シャラメと、「0011アンクルから来た男」で往年のファンにこんなでかいイリア・クリヤキンいるかよ!美形だから良いけどと驚かれたアーミー・ハマー。この2人の美形が美しい北イタリアの何処かの村でひと夏の思い出を作る物語。

しかしいいなぁ。舞台になる家はここん家のお母さんが相続したのか?素敵な田舎の果樹園付きの邸宅。家系は元貴族か?

とにかく自然の描写が美しいですよ。爽やかで、シトラス香る風の匂いがしてきそうな風景。

その中を自転車で駆け抜ける2人の美形。ああ、目の保養目の保養。

辛い別れを経験した息子に父親が語る台詞が素敵なので、ここに記す。グッときてウルッとしちゃいました。


素晴らしい友情だな。賢いお前には分かるだろう、稀有で特別な絆だと言うことが。

「それは彼だから」「それは私だったから」

お前と彼の間には、知性だけでは無い全てがあった。

お互いを見いだせて幸運だった。お前も(彼も)善良だから。

思ってもいない時に、自然は狡猾な方法で人の弱さを見つける。そんな時は、私を思い出せ。

今は何も感じたく無いだろう。2度と感じたく無いかも。

それに、こう言う話をしたいのは私とでは無いだろうが、お前は確かな「何か」を感じた。

お前達は美しい友情を得た。友情以上かもしれない。

うらやましく思う。

多くの親は早く終わらせたいと願い、息子が冷静になることを祈る。


私はそう言う親では無い。

人は早く立ち直ろうと、自分の心を削り取り30歳迄にすり減ってしまう。

新たな相手に与えるものが失われる。

だが、何も感じないことに…

感情を無視することは……

あまりに惜しい。

余計な口出しかな?

もうひとこと言おう、より分かるだろう。

私は逃してしまった。お前達が得た経験を。

何かが常に私を抑えた。又は防げたのだ。

お前の人生はお前のものだが、忘れるな。

心も体も、1度しか手にできない。

そして

知らぬうちに心は衰える。

肉体については、誰も見つめてくれず、近づきもしなくなる。

今はまだひたすら悲しく苦しいだろう。


痛みを葬るな。


感じた喜びも忘れずに。

☆シーンの抜粋☆


この父親役のマイケル・スタールバーグは「シェイプ・オブ・ウォーター」でもいい味出してたよね〜

イタリア語と英語とフランス語が自然に飛び交うヨーロッパの田舎。いいなぁ。

この物語の原作には続編が有って、深刻なAIDS問題も織り込まれるんだそうだ。映画としてもこの作品で撮り溜めた大量の未公開フィルムを使って続編を作る予定らしい。早くしてね!

写真1 ひと夏の経験
写真2 切ない電話
写真3 楽しい夏の後に来る寒い冬。うまいなぁ。


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