監督 フェルザン・オズペテク
主演 ジョバンナ・メッツオジョルノ
この邦題どうにかならんものか。ポルノ映画と間違えてしまうがな。かくいうわしも「好き好きイタリアエロスシリーズ」の一環で観はじめたのに、途中からオカルト？秘密組織？スパイもの？なになに？と不思議に弄ばれてしまいましたさ。監督の思う壺にスポッとハマってしまったのでした。
原題は「ベールの中のナポリ」とでも言うのかな。謎多く正体を誰にも明かさないナポリが主役の映画です。
実際役者の1人に「ナポリ！この街は誰にも秘密を明かさない」と言わせている程で、ナポリ人に判らないものが外国人のわしに分かる訳もありません。
という訳で、本当に妙な雰囲気の漂う作品ですが、この感じ決して嫌いでは有りませんな。むしろ好きですわ。
この中には「目」がとても印象的なキーワードとして出てきます。ナポリの美しい港サンタ・ルチアと大きく関係するんですよね。ナポリ人にとっては当たり前の知識だけど、他の国の人としては思わず「ガッテンガッテン」したくなりました。素潜りの得意な青年。視覚障害者たちの行進。謎の数字42,18,75,10。
シュールな場面も有るし、美大出たろうなと思わせる絵画的な画面構成もふんだんに観られて、何だか引き込まれました。
聖ルチア(サンタ・ルチア)が目の守護神で有り、光の単位ルクスの語源で有る事。42はもしかしたら有名なカフェの番地？18は聖ジェンナーロの関係？10はマラドーナの背番号？75は……！判らん！
と、ナポリについて色々調べたくなってしまう映画です。それだけでも、監督の思惑にハマったって事だよね。このコロナ禍でどうなってしまっただろう。それが心配。
婆さま婆さまと呼んでいるのか？空耳主題歌。↓
https://www.youtube.com/watch?v=pSrp_nIAVxs
挿入歌。素敵なカンツォーネ「SENZA VOCE」
https://www.youtube.com/watch?v=mac2MkOZATY
挿入歌。これも素敵！「SOUND MASSI」
https://www.youtube.com/watch?v=-CTnmPpbhxw
挿入曲。官能的な「TANOS」
https://www.youtube.com/watch?v=twoms4PBM54
挿入歌。「SEXY ROUGE」そのまんまや。何故おフランス語？
https://www.youtube.com/watch?v=cy4WyPxzcBw
写真1 DVDの表紙。
写真2 老人ホームでのお茶タイム。素敵な場所！
写真3 ナポリの謎。
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