1958年東映。
原作 佐藤鉄章
この方↓のブログで、内容の一部が読めます。映画のシーンとほぼ同じ所違う所、それぞれ有りますね。
でも両方に共通している「何も出来ない。でも……」と言うメッセージを受けて、小説を読んだ人や映画を見た人達がどう動いたらいいのかをそれぞれ一生懸命に考えると良いなと、作り手たちは期待している様な気がします。凄く試されている気がします。
圧倒的な貧困。それも国の政策か?と匂わせる恐ろしい貧しさ。物語の主人公と同じく雪深い秋田の農村に生まれ地元で教師となり、貧困と無知の為にただ家畜の様に働くしかなかった人達に向けた作者の一歩引いた冷めた視点と、それに知性と反骨精神で答えた映画製作者達。
多くのシーンは原作者御本人の実体験がベースになっているとの事ですが、本当に悲惨です。丁度今年になって見たNHKのドキュメンタリー「長野県の開拓村」の話しと符合してて、とても恐ろしかったですが、これは現実にあった事。とても他人事では有りません。
http://ryusen301.hatenablog.com/entry/2015/01/28/183618
NHKのドキュメンタリー情報。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/1614/1077254/
監督 関川秀雄
主演 久我美子 高倉健 小沢榮太郎 東野英治郎 木村功 沢村貞子
凄い面子が揃ってましたね。見応えありましたよ。
音楽は伊福部昭。なんでしょうか、この豪華さ。
「季節風の彼方に」
季節風強く 吹こうとも
嵐が吹雪を 呼ぼうとも
みんな一緒に 手をつなぎ
谷間をわたり 野を越えて
我が丘の上の まなびやに
今日も元気で 集まらん
♩♬♫♩♬♫♩
先生が作り、子供達が喜んで歌っていました。
音楽で力を出す。
確かに、なんとなく「共産主義」の人達の歌っぽいですが、音楽セラピーともとれますね。
健さんは主人公が憧れる青年教師役です。原作と違い、彼は主人公に求婚なんてしません。恋人一筋の、本当に誠実な若者です。同じ様に木村功演じる理想に燃える病弱な青年教師も真っ直ぐで純真。二人共その役がよく似合ってました。
主人公が東京に「売られた」らしい生徒を探しに行くシーンが有ります。場所は台東区千束2-27で、此処まで住所をハッキリ出して良いのかとも思いましたが場所的には吉原の近く。「そういうショウバイ」なのだろうな?と思わせるシーンです。
個人的には昔の花やしきや浅草寺が見られて嬉しかったりもしましたな。
しかしながら、僻地の寒村で育った人間は「男は山で死ぬまで低賃金で使い潰し、女は慰み者にして同じく使い潰せばいい」のであって、下手に教育などつけては後々面倒になるという「国」の考えが透けて見えて腹が立ちます。
だからこそ、口で敵わないと直ぐ暴力を振るう、一見粗暴に見える主人公の無学な父親を演じる小沢榮太郎の台詞が生きて来るんですよ。
「金はその人について回るもんじゃ無いが、学問は一生ついて回る」
貧しい暮らしの中からコツコツ貯金をして自分達の読みたい本を買い、大喜びでそれを貪り読む子供達と、国の役人にはペコペコしながら子供達が知恵をつけて行く事を苦々しく思う校長との対比。
しっかり見なきゃ。いろんな事を吸収しなくちゃと改めて思います。
そうしないと、何が正しくて何が間違っているのかさえ分からなくなってしまい、最後には何もかも人に決めてもらう人形の様な人になってしまうよね。
だけど、「国」としてはその方が都合が良いわけ。ふざけるな!と言いましょうよ声高々に。今の福島や沖縄や豊洲の問題にも、綿々と繋がってるじゃないの!
本当になんでこんないい作品が埋もれたままなの?
リメイクしようよ〜!
撮影時の思い出を書いてらっしゃった方もいました!管理人様有難うございます!
http://musai00h.blog.fc2.com/blog-entry-350.html
しつこく続くマイブーム「目指せ!高倉健全作制覇205之181本目」
こんな名作が残ってたのね〜♪( ´▽`)
写真1 他所から頂いちゃいました。ポスターです。
写真2 恋人の死に涙が止まらない健さん。当時27歳。
写真3 昭和30年代の花やしきと浅草寺。暗くてよく分からん(´Д` )
原作 佐藤鉄章
この方↓のブログで、内容の一部が読めます。映画のシーンとほぼ同じ所違う所、それぞれ有りますね。
でも両方に共通している「何も出来ない。でも……」と言うメッセージを受けて、小説を読んだ人や映画を見た人達がどう動いたらいいのかをそれぞれ一生懸命に考えると良いなと、作り手たちは期待している様な気がします。凄く試されている気がします。
圧倒的な貧困。それも国の政策か?と匂わせる恐ろしい貧しさ。物語の主人公と同じく雪深い秋田の農村に生まれ地元で教師となり、貧困と無知の為にただ家畜の様に働くしかなかった人達に向けた作者の一歩引いた冷めた視点と、それに知性と反骨精神で答えた映画製作者達。
多くのシーンは原作者御本人の実体験がベースになっているとの事ですが、本当に悲惨です。丁度今年になって見たNHKのドキュメンタリー「長野県の開拓村」の話しと符合してて、とても恐ろしかったですが、これは現実にあった事。とても他人事では有りません。
http://ryusen301.hatenablog.com/entry/2015/01/28/183618
NHKのドキュメンタリー情報。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/1614/1077254/
監督 関川秀雄
主演 久我美子 高倉健 小沢榮太郎 東野英治郎 木村功 沢村貞子
凄い面子が揃ってましたね。見応えありましたよ。
音楽は伊福部昭。なんでしょうか、この豪華さ。
「季節風の彼方に」
季節風強く 吹こうとも
嵐が吹雪を 呼ぼうとも
みんな一緒に 手をつなぎ
谷間をわたり 野を越えて
我が丘の上の まなびやに
今日も元気で 集まらん
♩♬♫♩♬♫♩
先生が作り、子供達が喜んで歌っていました。
音楽で力を出す。
確かに、なんとなく「共産主義」の人達の歌っぽいですが、音楽セラピーともとれますね。
健さんは主人公が憧れる青年教師役です。原作と違い、彼は主人公に求婚なんてしません。恋人一筋の、本当に誠実な若者です。同じ様に木村功演じる理想に燃える病弱な青年教師も真っ直ぐで純真。二人共その役がよく似合ってました。
主人公が東京に「売られた」らしい生徒を探しに行くシーンが有ります。場所は台東区千束2-27で、此処まで住所をハッキリ出して良いのかとも思いましたが場所的には吉原の近く。「そういうショウバイ」なのだろうな?と思わせるシーンです。
個人的には昔の花やしきや浅草寺が見られて嬉しかったりもしましたな。
しかしながら、僻地の寒村で育った人間は「男は山で死ぬまで低賃金で使い潰し、女は慰み者にして同じく使い潰せばいい」のであって、下手に教育などつけては後々面倒になるという「国」の考えが透けて見えて腹が立ちます。
だからこそ、口で敵わないと直ぐ暴力を振るう、一見粗暴に見える主人公の無学な父親を演じる小沢榮太郎の台詞が生きて来るんですよ。
「金はその人について回るもんじゃ無いが、学問は一生ついて回る」
貧しい暮らしの中からコツコツ貯金をして自分達の読みたい本を買い、大喜びでそれを貪り読む子供達と、国の役人にはペコペコしながら子供達が知恵をつけて行く事を苦々しく思う校長との対比。
しっかり見なきゃ。いろんな事を吸収しなくちゃと改めて思います。
そうしないと、何が正しくて何が間違っているのかさえ分からなくなってしまい、最後には何もかも人に決めてもらう人形の様な人になってしまうよね。
だけど、「国」としてはその方が都合が良いわけ。ふざけるな!と言いましょうよ声高々に。今の福島や沖縄や豊洲の問題にも、綿々と繋がってるじゃないの!
本当になんでこんないい作品が埋もれたままなの?
リメイクしようよ〜!
撮影時の思い出を書いてらっしゃった方もいました!管理人様有難うございます!
http://musai00h.blog.fc2.com/blog-entry-350.html
しつこく続くマイブーム「目指せ!高倉健全作制覇205之181本目」
こんな名作が残ってたのね〜♪( ´▽`)
写真1 他所から頂いちゃいました。ポスターです。
写真2 恋人の死に涙が止まらない健さん。当時27歳。
写真3 昭和30年代の花やしきと浅草寺。暗くてよく分からん(´Д` )
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