クリムゾン・キモノ
クリムゾン・キモノ
クリムゾン・キモノ
1959年 アメリカ

監督 サミュエル・フラー

ジェームス・繁田のデビュー作。若々しいナイス・ハンサム!

日系二世役の彼と、ドラマ「青春の河」や「スター・トレック」「ルート66」に出ていたイケメン俳優グレン・コルベット(コーベット)の2人が、金髪ストリッパー殺人事件の犯人を追う殺人課の刑事に扮しています。


でも、ただの「バディ物」ではなく、さすがフラー監督話が深い。

自分の心の闇に潜む嫉妬・妄想・思い込み・偏見・コンプレックスなどが全ての諍いの大元でしょう?早くそこに気がついて!という普遍のメッセージを観客に投げて来ます。

だから、話が全然古臭くないですわ。

たかだか1時間21分の作品なのにキチンとまとまってるし、ロスのリトル・トーキョーで生きる日系人達の生活や歴史をそれとなく紹介していて興味深いし。

特に、なかなか日本では知ることの出来ない「エバグリーン霊園」の中の殉国碑や、墓石を映しているシーンが圧巻でした。本当の所はどうなのか知りませんが、あれ全部日系アメリカ兵達の墓標なんでしょうか?凄い数で感慨深いです。

高野山の米国別院のお坊さんが本物かは判らないけど、般若心経を唱える声は朗々としてましたな。

そう言えば、フラー監督の他の作品でも戦後10年ちょい過ぎた頃の鎌倉の大仏や鶴岡八幡宮、まだ雷門が焼け跡から修復出来てない頃の浅草の仲見世や浅草寺がチラリと見られて、その点が歴史の記録としても面白いです。監督の日本に対する愛を感じます。

面白かったし、いろんな意味で個人的に懐かしい作品でした。

この作品は異人種間の恋愛を描いたエポック的な作品でもあるとの事。

そうなんだ…………。

そう言えば、ポスターにもなんか書いてあるね。

ジェームス・繁田さんは歌手としても活躍されてて、ミュージカル「フラワー・ドラム・ソング」なんかでも甘い歌声を聴かせてくれてます。2年前にお亡くなりになってたんですね。7月28日が三回忌なんだって。合掌

「フラワー・ドラム・ソング」ミヨシ梅木さんと。
https://m.youtube.com/watch?v=1fbsdflbTT8

写真1 ジャケ写
写真2 この作品と関係無いけどプレスリーとツーショットだったのでつい。
ジェームス・繁田さん

写真3 目元が綺麗で印象的なグレン・コルベットさんは「青春の河」のお兄ちゃん役がとにかく素敵でした!


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