懲役三兄弟

2016年2月23日 映画
懲役三兄弟
懲役三兄弟
1969年 東映。

目指せ!高倉健全作制覇之170本目は特別出演「客人」枠です。

なにせこの年の健さん映画は12本作られてて、「緋牡丹博徒シリーズ」と「昭和残侠伝シリーズ」「網走番外地シリーズ」がそれぞれ2本、「日本侠客伝 花と龍」なんかもあって、本当にどう生きてたんだろかと思ってしまう程のスケジュール。

凄いよね〜。

主役は菅原文太。旧い任侠道とチンピラ上がりの新興ヤクザ、そして大陸系の中華マフィアの対比が面白いです。

敗戦の混乱で無法地帯と化した別府温泉。そこで古くからの侠客道を守る松井組三代目役の清水道太郎が、亡き妻の遺骨を持って幼い息子と妻の郷里に帰る途中一宿一飯の恩義を受ける健さんに「そろそろ潮時なんじゃないか?」と子供の為に堅気になれとそれとなく諭すシーンが良いですよ。

もう1人の客人が、その後実録路線で一世を風靡する事になる菅原文太と言うのも、なんだか意味深。

しかしながら、大阪の大親分役の若山富三郎の凄み方がハンパ無く怖い。こんな風に凄める人って、今の役者さんではなかなかいないよなぁ。遠藤憲一や松重豊辺りに、そろそろ本職(?!)に戻って欲しいと思ってみたり。

健さんはチョイと出てお終いかと思ったら、ドスを片手に最後の美味しいところをかっさらってました。やっぱり健さんに出てもらわないとと言ったところなんでしようかね。

漢 高倉。38歳の作品。

コンプリート迄あと35本!

写真1 ビデオの表紙

写真2 若山富三郎の片腕の人がリー・リンチェイに似てたので
撮ってみたら、ゾンビみたいな富三郎が撮れちまっただよ。

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