ならず者【DVD】

2015年6月23日 映画
ああ、大好き!

健さんと香港・マカオでヤクザ味!わしの好物ばかりだすがな。

この作品は「目指せ!高倉健全作制覇」が始まってから割と直ぐに見たので見直しなんだけど、色々と発見やら気づきやらが有るね。


映画は一回で判断するに非ずだわな。



赤木春恵がバットマンのマスクみたいな大きな痣を顔に持つ淫売宿の女将なのは覚えてたけど、健さんに殴られて「救命!!!」と叫ぶその普通語があんなに上手かったのは忘れてたよ。怖いシーンだし悲しいシーンでも有るね。

好みの女性じゃないと言葉がすごく丁寧になる辺りも、何だか今風な感じですがの。

健さんの口から出る広東語のセリフもキュート。

これは香港でも上映したとかで、その時の題は「雙雄喋血記」。群馬県桐生語で言うと「二人の男の血だる真っ赤かな物語」こわいわ〜。

ジョン・ウーがこの作品に影響されたと言うのは実は知らなかったんだけど、ここの管理人様が書いていて下さってました。生きてると色んな事が分かって面白いね。

http://tianbianstar.blog25.fc2.com/blog-entry-4.html

健さんは子供の頃に進駐軍の軍人の子と友達になって英語を叩き込んだとかで、こう言う作品の中で話す英語はさすがに自然ですよ。

撮影にもう少し時間が取れれば、広東語も普通語ももっと自然な発音になったと思う。でもこの年に8本公開されてて、その前の年が12本( ;´Д`) いつ寝てたの!?

そんな大忙しのスケジュールでありながら、1963~65年は傑作名作が目白押しですわよ。

沢島忠監督の「人生劇場 飛車角」、内田吐夢監督の「宮本武蔵 三部作」と「飢餓海峡」、深作欣二監督の「ジャコ萬と鉄」と「狼と豚と人間」、渡辺祐介監督の「恐喝」、佐伯清監督の「昭和残侠伝」、マキノ雅弘監督の「日本侠客伝 関東篇」、そして石井輝男監督の本作と「いれずみ突撃隊」そして始まる「網走番外地シリーズ」!

「網走番外地シリーズ」なんか始まった1965年に4本も作られてるよ!

それを思えば「ならず者」と同じ年に作られた「東京ギャング対香港ギャング」では、物語の半分で出番終了なのも致し方無いと言うもの。

たったの3年間で作られた作品は主役助演合わせて30本!!!!!


健さん32~34歳の男盛り。どの作品でもキラキラしています。


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