暗い夜だった。
雲の中をヒラヒラと、白く光る何かがとんでいる。
雲は私たちが居る石造りのテラスより遥か下にある。
それを欄干越しに見降ろして、師父が「superガール」と言った。
白人の兄さんが立ったままの姿勢で、荒れた流れの川に、小さなボートで漕ぎ出して行くのが見える。
あれはゴンドラ乗りだろうか?
川のほとりで、義母が死んだ娘の遺した孫娘たちの話をしている。
犬と、猫を飼っている、と。
気づくと、私は義母と二人で対岸の村に居た。
正確には、対岸らしき場所にいた。
川の流れが今までと反対に有ったのでそう思ったのだが、渡った覚えは無い。
多分、まだ、渡ってはいないのだろう。
そこは寂れた北の漁村の様な場所で、荒くれ者御用達と言った風情の食堂が有る。
義母に「橋が有れば良いのにね」と言ったら、少し寂しそうな顔をした。
あんなに荒れた暗く淋しい川岸にいる人を、今まで見た事がない。
雲の中をヒラヒラと、白く光る何かがとんでいる。
雲は私たちが居る石造りのテラスより遥か下にある。
それを欄干越しに見降ろして、師父が「superガール」と言った。
白人の兄さんが立ったままの姿勢で、荒れた流れの川に、小さなボートで漕ぎ出して行くのが見える。
あれはゴンドラ乗りだろうか?
川のほとりで、義母が死んだ娘の遺した孫娘たちの話をしている。
犬と、猫を飼っている、と。
気づくと、私は義母と二人で対岸の村に居た。
正確には、対岸らしき場所にいた。
川の流れが今までと反対に有ったのでそう思ったのだが、渡った覚えは無い。
多分、まだ、渡ってはいないのだろう。
そこは寂れた北の漁村の様な場所で、荒くれ者御用達と言った風情の食堂が有る。
義母に「橋が有れば良いのにね」と言ったら、少し寂しそうな顔をした。
あんなに荒れた暗く淋しい川岸にいる人を、今まで見た事がない。
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