127時間

2012年10月10日 映画
全ては俺の今までの人生が招いた結果。


俺が引き起こした。


・・・・この事故を。


この岩は、俺が来るのを待っていた。ずっと。


宇宙の隕石の時から、何十億年も前から、宇宙で待っていた。



俺が落ちるのを。



丁度この場所に。



俺の人生は、生まれて以来、毎日のあらゆる行動が、


ここへと繋がっていた。



この、大地の裂け目へと。



*****************



実話だそうです。


映像的に良く出来てて、主演のジェームズ・フランコが魅力的で実力の有る役者なので、殆どのシーンが彼の一人芝居にも関わらず、全く飽きずに観る者を引きつけて行きます。



死を身近に感じた主人公が、不意に悟るシーンでのこのセリフを聞いて、鳥肌が立ちました。


宗教の有無を問わず、人は死を目前にすると、観念してしまう物なのかもしれません。


元気な頃は、全く自分の非を認めようとしなかった義妹が、癌を患い次第に衰弱していく内に、顔から険が取れ、まるでお地蔵さんの様になって行った姿や、心筋梗塞の発作を起こして心電図がピーっと真っ直ぐになってしまったにも関わらず、駆け付けた姉ににっこり笑いかけた母を思い出してしまいます。





私はほんの趣味で四柱推命をするのですが、色々な人の生き様を知る度に、つくづく人生は多岐に渡っている物なんだなぁと思います。



どんな人でも、大体5本位のルートを持っていて、知らず知らず皆そのルートの上を生きている訳ですが、その人の考え方如何によっては、一番良いルートになったり、反対にかなり際どいルートになって行ったりするもんです。



何時でも、どこにでも、変えるキッカケは用意されているものです。



岩も裂け目も、用意はされているけれど、出会うか出あわないかは、実は自分自身が決めているのです。あの角を曲がった所で、事故に遭うか懐かしい友に会うかは、それまで生きて来た人生で決まるのだと知れば、やっぱり言葉一つにも注意を払いたくなりますよ。


平井堅ちゃんの「どしゃぶり」という歌の中に


♪ あの言葉が言えたら あの言葉を止めたら

  今でも 傍に 居れた? ♪


というのがあって、聞くたびに涙が出ちゃうんですが、結局やっちゃった事は仕方ないんですわ。過ぎたことだし。


だけど、それをどう良い方向に変えて行くのかを試されているのも、また事実。



出来れば、また楽しく遊びたいなと思う人達は沢山います。


その為に、日々努力努力。


この物語の主人公も、あきらめないで生き延びる人生を選び、それを実践しています。映画の最後に写る本人の写真は、穏やかな笑顔でとても幸せそうです。



私も彼も、痛い思いをしないと成長出来なかったひとりなんですわな。



トホホ・・・・・。



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