昔むかし。


とはいっても15・6年前の話なんだがの。


香港に行った際、お土産に香港ポップスの譜面でも買おうかと思って書店を色々物色したんだけど、結局思う様な譜面は見つからなかった。

探し方が悪かったんだとは思うんだけど、日本で手軽に入手出来る様な一冊の本になったポップスの譜面がどうしても見つからない。


信じられないんだが、音階が数字で書いてあったのだ、当時見つけたヤツのは。


五線譜ではなく、数字が並んだ譜面を見た時、頭の中を昔の日本式「イロハ音階」が駆け巡りますた。というか、その記憶があったのでとりあえずは戸惑わずに譜面が読めたんだがの。


勿論専門に勉強している人用に、きちんとした五線譜の物もあったんだけど全てクラッシック曲。当時のわしの語学力と行動力では、ついに香港ポップスの五線譜を見つける事が出来なかったのでした。


今は違うと思うけど。


きっと違うよ。




先日、東京に一人でショート・ステイしてる英語圏に住む友達の娘さんとカラオケをした時に、彼女にいくつかの譜面をコピーして渡した。



とは言っても、わしがディ・サービスの音楽クラブで使っているヤツなので、結構易しく編曲されてる譜面。本格的に音楽を勉強した彼女には優しすぎるかもなんだが。


彼女は英語圏で育ちながらも、遺伝子の一つをアジアに持っている。その自分の中に有るルーツの一つを確かな物にする為に、暫く日本に住む事にしたんだそうだ。


んで、わしも何かお手伝いをとか考えていたのだが、親の世代が出しゃばって煙たがられるのもイヤだし、却って気を使わせてしまうと気の毒だし、と言う事でせめてカラオケのお供でもするかとなったのでした。



以前日本の演歌に興味が有って「津軽海峡冬景色」を良い歌だと言っていたので、その譜面なら捨てる程あるわいと(ホントにいっぱいコピーしてたし)伴奏譜とメロディ譜を揃え、堅ちゃんの歌の中で一番「歌謡曲」っぽい「哀歌」もついでに付けた。



そう言えば彼女が暮らしている国の歌って、結構日本でも親しまれている歌が多くて、日本的に編曲されてはいるけど英語と日本語で歌えるのでいいかなと思い、それも何曲かコピーしてみた。



譜面は基本的にひらがなを使うので、ひらがなを読む練習にもなるかもとか、余計なおせっかいなんだがの。



そんな彼女は日本で暮らしている間に何度か友達とカラオケに行ったとかで、リモコンの使い方にも慣れていたのが頼もしい。



わしも昔香港で、現地の友達から教わったよなぁとかね。色々思い起こしてましたよ。



当時は思いもしなかったけど、今は香港ポップスが日本語のルビ付きで歌えるんだもんね。感慨深いよなぁ・・・・。



その日の夜には予定が入ってたんだけど、昼のフリータイムが使える夕方のギリギリまで、二人で歌ってしまいますた。楽しかったわ~。




自国に帰ってから、譜面を見て勉強してね。耳もカンもいい人だから、きっとすぐに物にするでしょう。



次回会うのが楽しみです。


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