母のイロウ手術は、意外なほどすばやく終了しました。


慣れてるっていうのが一番なのかも。


きっと担当医師はすでに何百人もの胃に、栄養剤を流し込む為のチューブを差し込む穴を開け続けてるんだろうね。


「胃カメラ飲むのと同じです」と言ってたものね。


わしが病室に着いた頃にはもう両手にはめられたミトンをフリフリしながら、けっこう元気な顔してた。


開口一番「エライ目に遭ったね」と言うと、顔を歪ませて「ホントだよっ!」と答えたんだけど、でも泣いているわけでもない。


「あら、イイモンもってるじゃないの」と母の両手のミトンにタッチしながらリズミカルに「ドンドンパンパン ドンパンパン~」とドンパン節を歌い始めたら、ニコニコしながら一緒に歌ってるし・・・・・。



このミトンは点滴や胃のチュープを抜かせない為の物なんだけど、これから先ずっと必要になるんだろうか・・・?



食事以外ではまだ着けていて下さいと言われたんだけど、食事ってチューブからでしょ?


と思ってたらマグカップに入れられたトロ~リとした高栄養剤がやって来たので、ストローで吸わせてみたら飲まない。というか、吸う力が弱くて飲めない。


で、ミトンを外した手にカップをキチンと持って、ゴクゴクと飲み始めた。



って、あのさ。自力で飲めない日が続いたから開けたんでしょ、穴を、胃にっ!



何故だろう・・・・・・。飲んでるよ、水も栄養剤も。



おまけに「水が生ぬるい」やら「これ(栄養剤)はまずい」とか、文句言ってますがな。



手術前まで、本当に全く飲み込めなかったのに。


まぁねぇ、83歳だから、この先どうなるかは誰にもわからないんだけど、担当医師によれば口から食べられるのならそれもよしだと言うし。



何だろう、この穴、この先どうなるんだろう・・・。




と考えてたら、かーちゃんが「お前、運動会が終わってから来たの?」



だって。



なんだか心は35年前頃に居るらしい。



う~むむむむむむむむむむむ。




コメント

miyuboe
2010年9月2日15:08

無事に終わってよかったですね。。
義母はいろうって手もあったようなのですが、毎日500ccの点滴しかしなかったので、体力が一気に落ちてしまったようです。
お母さんの中では35年前って一番楽しかったのかな・・・
でも、ちゃんと誰だか認識していてくれるっていうのは張りになりますね。
肉体的にも精神的にも大変でしょうが、頑張ってくださいね。

ありす
2010年9月14日11:16

miyuboeさん

ありがとうございます。そうですね、35年前頃から我が家の中がだんだんと落ち着いてきたような記憶が有ります。

色々な出来ごとが繰り返し起こりますけど、やはり一つのムダも有りませんね。真摯に向き合うだけですわ。miyuboeさんもユルユルと光に向かって行ってくださいね。

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