ビバッ！ アナログ～

ラジカセのカセット部分が壊れているので、久しぶりに高校の時から使っているカセット・レコーダーを出してきて、パソコンしながら堅ちゃんラジオを聴いた。


考えたら34年間も使ってるんだわな、これ。


数限りないバンドの武道館ライブや厚生年金ライブを、散々録音してくれた戦友でもある。


・・・・・。時効?


別に海賊版を出す事もないからいいね? (って誰に)



当時はコンパクトだと思ったボディも、今見るとドカペンみたいで重い。だけどいい音が撮れるんだよね。もっともステージの音よりもわしらの叫び声の方がでかいんだが・・・・・・


あの凶暴にささくれた狂乱の時代が無かったら、確実にわしは犯罪者になったか狂ったか、とにかくもうこの世には居ない。このハイテクの世を知らずに散ったよ。それが良かったのか悪かったのかは判らないけどね。



だけど、我を忘れてあんなにロックに夢中になれたあの頃が、今では誇りでさえ有る。


とな。



んで、実を言うとわしは今のハイテクで綺麗になってしまった音が、あんまり好きではない。


なんとなくうわっ滑りで冷たい感触がするんだわ。


厚みが無いというか。



おまけに音がよすぎて「聞き取れない」。


不思議なんだけど、本当に聞き取れないんだ。



デジタルの音って、本当は聴きにくいの?


ただ単に、モウロクしたせい?


音が沢山、それも平たく散らばりすぎてるからじゃないか?


だって、今こうしてアナログのカセットデッキで聴く堅ちゃんラジオは、とっても聴きやすいぞよ。


思いもかけず、いい声だわよ。って、もともと良い声なんだけど、さらに暖かい柔らかさを感じる声で、彼はDJとしての素質も有る事に、改めて納得。


あんなに聴き取れなかった「フルサ・サイーダ」の歌詞も聴き取れるって一体・・・。



このカセットが壊れたらどうしょうなんて、今からいらぬ心配しちまいますよ。



これを直せる技術を持ってる人なら、もう精神誠意尽くしちゃうんだけどなぁ。どっかに居ないか～?