夏の嵐 [DVD]

2009年8月19日 映画
恋なの? それとも肉欲なの?


きっと死ぬまでわかりませんわな、この貴婦人には。



少なくとも「愛情」では無いわ。これだけは言える。



単なる不倫話、または年上の貴族の女ともうすぐ敵国になるかも知れない青年将校との純愛物語、とも違う二つも三つも捻った構造の物語だから、観る時の状態で印象がガラリと変わってしまう作品だと思う。


青年将校役の俳優が、心なしか香港の種馬エディソン・チャンに似てる気がするのはわしだけ?


秘めたる恋は、秘めたままでこそ、その価値が有るというもの。


公になって、日常となってしまったら、なんの面白みも無くなる。


ただ醜い現実が立ちはだかるばかりだ。


そんな話をこのお盆に聞きましてね、その後すぐにこういう映画を観るとは・・・



恋は軽く、しがらみがなく、華やかで美しい。時に苦しくとも、その実楽しくも有る。何といっても責任の所在が不明でも構わないのだ。



だけど愛は重い。重く責任を伴うからこそ、お互いが楽になるための努力が必要。


不変だわな、世界各国いつの世も。



自分の内でアホな位にそびえ立つプライドと、どう付き合うかも課題になってくるよね。


悔しいから、いっそのこと殺してしまえっつーのもねぇ・・・・



気持は解りますが。



そんな「オバサマ」か「オジサマ」が、監督のご先祖にいたのかすら。



ヴェニスの町中を、好きになった人の後を追いかけて歩き回るっていうシュチエーションは、その後「ヴェニスに死す」でもやってたけど、好きなのかしら?それともビスコンティ監督自ら昔やってたのかしら。変な処が気になりますたわいな。


蛇足だが原題の「SENSO」とは、イタリア語で「感情・センス」の意味だとか。


確かに、感情のみで突っ走ったおバカな人たちの話です。だけど、自分も人のこと言えないんだよねぇ・・・







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