王妃の紋章 デラックス版 [DVD]
2009年6月17日 映画
チャン・イー・モゥの作品を観るにつけ、この人の家族の誰が共産党に人質として囚われているんだろうかと考えずにはいられない。
オリンピックの演出をする為に、というか、させられた為に、どれだけの犠牲を払わなければならなかったんだろう。
ケバケバしく安っぽいキャバレーの様な王宮に囚われて、毒が入っていると知っていながら毎時間毎に一滴も残こさず飲み干さなければならない王妃の姿が、中国政府に絡みとられた監督の姿と重なる。
最重要な国王の役を香港人に、そして王妃を助ける息子の役を台湾人に演じさせるというのは、前回の「ラヴァーズ」と同様とても意味深。中国本土にも役者はたくさんいるのに、何故わざわざ香港と台湾の役者を使って、駄作を作るのか。
「初恋のきた道」や「単騎千里を走る」の様な繊細な心の機微を描ける文学青年である監督に、まるで虫の大群にしか見えない大勢の人民軍兵士が蠢くモブ・シーンはお好きなの?と問いかけてみたくなる。
その答えは、最後の画面に出てくる王妃の紋章で明らかだ。
振り払った杯からこぼれた毒で、真赤に染まった彼女の紋章。
コン・リーが綺麗だった。
チョウ・ユンファも、憎まれ役をよくぞ買って出てくれました。
サニー・チバにしか見られなかったのが、せめてもの救い?
それにしても・・・・、ひどいシロモノ作ったね。
血のつながった伯父さん叔母さん、兄弟姉妹や従兄弟達が全くいない世代が台頭している中国に、明日なんか無い気が本当にして来た。
香港で「六四の集会」に大勢の人達が詰めかけたのが、明日への希望だね。
オリンピックの演出をする為に、というか、させられた為に、どれだけの犠牲を払わなければならなかったんだろう。
ケバケバしく安っぽいキャバレーの様な王宮に囚われて、毒が入っていると知っていながら毎時間毎に一滴も残こさず飲み干さなければならない王妃の姿が、中国政府に絡みとられた監督の姿と重なる。
最重要な国王の役を香港人に、そして王妃を助ける息子の役を台湾人に演じさせるというのは、前回の「ラヴァーズ」と同様とても意味深。中国本土にも役者はたくさんいるのに、何故わざわざ香港と台湾の役者を使って、駄作を作るのか。
「初恋のきた道」や「単騎千里を走る」の様な繊細な心の機微を描ける文学青年である監督に、まるで虫の大群にしか見えない大勢の人民軍兵士が蠢くモブ・シーンはお好きなの?と問いかけてみたくなる。
その答えは、最後の画面に出てくる王妃の紋章で明らかだ。
振り払った杯からこぼれた毒で、真赤に染まった彼女の紋章。
コン・リーが綺麗だった。
チョウ・ユンファも、憎まれ役をよくぞ買って出てくれました。
サニー・チバにしか見られなかったのが、せめてもの救い?
それにしても・・・・、ひどいシロモノ作ったね。
血のつながった伯父さん叔母さん、兄弟姉妹や従兄弟達が全くいない世代が台頭している中国に、明日なんか無い気が本当にして来た。
香港で「六四の集会」に大勢の人達が詰めかけたのが、明日への希望だね。
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