三が日

2008年1月8日 エッセイ
ISBN:441807418X カレンダー 李家幽竹 世界文化社 2007/10/01 ¥1,300
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年末年始はかーちゃん介護もあって旅行にも行かず予定通り仲見世にも出ていたんだけど、二年ぶりの仲見世初売りは確かに凄い人人人の波ですた。

仲見世自体が狭い通りなのですぐ人で埋まるっちゃうから、三が日は一方通行になって脇から入る事が出来なくなる。

なので、わしゃ駅一つ前で降りて歩きますたよ。

そんな凄い人出でも、実は店はわりと暇です、何でかって言うと、皆さんの目的は観音様への初詣。それにワンサカ人がいるから酷いと前進すら出来ず動きも止まっちゃって、お店に入る人も居なくなり、わしらは椅子に座って店の奥でぼんやり外を眺めながらお茶飲んだりしてる始末。

この時ほど、動物園の檻の中にいる動物達の気持ちが心に染みます。

通路は人でぎっちりのあまり、向こう側の店が見えない有様で、店内はガラガラ。人々は何処を見るとはなしに店内にいるわしらを観ている・・・・

正直怖いっすわ〜(T_T)

そんな中、1人の優しそうなお爺様ご来店。

「あのね、コユビある?」

「えっ!コユビ・・・ですか?」

「そうそう、コエビ」

「ああ、小海老でしたか。佃煮お探しですか?」

「そうそう、こう捲る奴ね。毎日めくるの。有る?」

「・・・・・。コヨミ、暦っすかぁ・・。ああ、びっくりした、屋台でもまだ売っているでしょ。あちらです。でもこの人で、無事に行けるかしらねぇ」

「そうそう、最近見かけなくなっちゃったのよね。コユビ。何処にもないのよ」

「なんだかわかんないけど、どこぞの神様がいらっしゃってるらしい。皆の物、失礼のないように丁重にお引取りしていただくのだっ」

こうなるともう、「千と千尋の神隠し」の世界だよ。

こんな感じで暮れた三が日だすた。

今年もまた、ただただ楽しく元気で働けますように、だな。

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