そらとぶねこ

2007年12月24日 エッセイ
ISBN:4844324802 単行本 junku インプレスジャパン 2007/11/02 ¥1,260
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この前、仲見世の脇にある側溝の中で猫を発見した。

生きてる大人の猫。

ミャーミャー泣き声が聞こえるので、みんなで何処にいるのか探したら、なんと足の下にいたぢゃないの。

自分の身体ギリギリの狭い側溝の中で、格子状の蓋ごしに上を見上げて鳴いている。

それも、確認出来ただけで三匹。

そりゃビックリするわな。

マットを外したり陳列棚をどかしたりして助けようとしたらエライ勢いで走り出し、排水溝が途切れた所に有る一段下がった下水溜まりに落ちて、そのまま下水道に直結した土管の中に走り去ってしまった。

子猫の時に下水に捨てられたんだろうか。

それともネズミを追って下水に入り込んで、出られなくなったんだろうか。

それとも・・・

一見してノラと解る荒んだ険しい眼差しの猫を、久しぶりに見た。

あの猫は、一生狭い土管や排水溝や側溝の中で生きるんだろうか。

それとも、どこかの川まで出て、泳いで岸にたどり着くのか。

東京の下水道は広くて大きいので、結構色んな生き物がそれぞれの理由で地下世界を生き抜いてるのかもね。

だけど、猫や犬は本来は飛ぶように走ったり飛び上がったり出来る筋肉をもつ、極めて俊敏な生き物だ。

あの猫達も、思い切り飛び上がったり走ったり出来る場所があるといいな。

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