三婆様ご乱心

2007年12月22日 エッセイ
ISBN:4805843756 単行本 シニアライフ情報センター 中央法規出版 2001/11 ¥3,675

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先日婆様介護で実家に帰った時の事。

丁度昨年末に亡くなった叔父さんの一周忌という事で、母の妹達も集まって来ていた。

母は五姉妹の長女で、下にゾロゾロと似た顔と気質の妹達が四人いるのだが、今では何故か呪いの様にみな未亡人となってしまっている。

と言うか、夫を食い殺したのかもしれないが・・・

昨年末に亡くなった叔父は一番下の妹の旦那さんだったのだが、15年間介護の涯の葬儀だったので一周忌なんてサッパリしたものだったらしく、来られれば来てねという緩いもの。

さすがわしのオバサマだ。

んで、ダンナ連中がすっかり片付いた五姉妹は、今や気分的にもすっかり昔の独身時代に戻りつつあるらしい。

それぞれが軽度の痴呆症だの脳梗塞の後遺症だのと病気を抱えながらも、なんとなく元気だし、子供時代のように取り留めの無い気の置けないお喋りが随分刺激になるらしく、瑞で見ていても良い感じの五婆様になって来たと思う。

体調がいいとそれぞれの家に集まってダベっている様子は、まるでミニ・ケアハウスそのもの。

出来ればこのまま、お互いの家を渡り歩きながら、喧嘩もしながら、寿命が尽きるまで移動ケアハウスを続けてほしいよ。(希望

で、わしが実家に着いた時その中の三婆様がお揃いで向かえてくれて、わしが日頃やっている音楽倶楽部のプログラムを体験してくれたのはいいんだけど、なんちゅうか、もう会話がヨロケまくってて・・・・

叔母B「なんかさぁ、あれなんだって? テレビがアナグロから液晶になっちゃうんだって?」

叔母C「今頃何言ってんのよ、まったくラベルが低いわねっ」

母 「もややのジジイがさぁ」

もややって何っ! アナグロってっ!

これからこんな会話がずっと続くのかすら・・・。

だけど母よ、もややのジジイって誰っ!?

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