DVD 20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン 2007/07/27 ¥1,000
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「ストレイト・ストーリー」の爺ちゃんどっかで見たことあったよなぁと思ってたら、「ミザリー」の保安官だった。この頃はまだ奥さんに「早く家帰って、保安官と寝たい」とか言って貰えるセクシーなオヂサマだったよなぁ・・・

蛇足。

さて、物凄く久しぶりに観たら、物凄い発見があってビックリクリクリ、クリックリなのだった。

最初の上映は確か16年か17年前だから、当時キャシー・ベイツ演じるアンという女性は、確かに誰もが疑わない「キ印の人」そのものだった筈。

なのに、今観直すと、何の事はない、あなたと私の物語なのだ。

幼くて、精神的に弱くて脆くて、広い世間を知らない為に考え方に柔軟性が無く、思考が硬直している、そんなあなたや私が「アン」そのものなのだ。

今漸く日本でも、鬱病には従来から有った極めて日本人的な「生真面目な人がなる」というタイプぱかりではなく、「精神的に幼くて自己愛の激しい他罰的タイプ」も有る事が言われ始めた。

勿論彼女演じるアンという女性が鬱病患者と言っているのではない。精神疾患にかかりやすいタイブの一つとして、彼女のキャラクターにその傾向がよく出ているなぁと思っただけだ。



ジェームズ・カーンも凄い。痛さが画面からにじみ出て来るようだ。


スティープン・キングの小説は、内容が面白いのでよく映像化されるけど、成功例はなかなか無い。


だけどその中でも「キャリー」とこの「ミザリー」は、思わず「ああ、観たなぁ」と思わせてくれる迫力が有ると思う。


おっかね〜


丁度この頃、アンと似たような容姿と思考回路の友達から同じように「勝手に賛美され、勝手に幻滅され、勝手に嫌われ」た事が有る為、あの当時はただただ恐怖の方が先走ってたけど、結局の所、似たもの同士だったんだと今では思う。わしと彼女は。


似ているから出会うんだわな。


まぁ、そこまでこの映画では言ってないし、そんなつもりもないとは思うけどね。

結局の所、観ている方の心の持ち方次第なんだがの。

だけど、落ち着いて観ていると所々に、作者の発するメッセージが込められていたのに気付く。

「人間の正義を超越した正義。私はそれに従います」

「自分と付き合って、初めて他人と付き合える」

当時、わしゃこれに気がつけなかったんだわ。

観直してよかったわい。

最後に流れる歌もいいね。内容を考えると、怖いけど・・・

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