小停電の夜

2007年8月28日 エッセイ
嵐の来る直前、停電した。

あたり一面真っ暗になって、あらあらとあちこちの家の窓が開いたとたんに「ザーーーーーっ」と物凄い雨と風。

わしゃ丁度パソを落として、冷蔵庫から残り物のスバゲティを出した所だったので、ホント間一髪。

手探りで取り出したロウソクを燈して、いつもは台所で聞いている「お風呂場仕様の携帯ラジオ」を居間に持ってきて、稲光にビクビクしながら冷たいままのスパゲティを食べた。何か、冷たいままの方が、その場に合ってる気がしたんだわ。

だけど、ふと見ると、通りの向こうの家々は電気がついている。

そのうち雨が止んで来ると、近所の人々が懐中電灯を手に玄関先に出てお喋りを始めた。


中には暗闇の中を「冒険」に行く子供らもいる。

小一時間で元に戻ったけど、何となく面白かった。


ラジオの音とロウソクの灯りだけでも、夜は十分に楽しいな。

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