師父の机周りは、別名トワイライト・ゾーンと呼ばれる無法地帯。

ここからは、時々スッカラカンと忘れてた万札が出てくる事もあるのだが、大抵はゴキの屍骸だったり綿埃の大きな塊魂だったりと、とんでもなくおぞましい場所なのである。中環の埋立地とも呼ばれていた時期もある。

先日の事、そこから誰に宛てたか判らない、一枚の手紙が出て来た。封筒はなく、中身の一枚だけが有ったのだが、差出人を知らないのだ。

おそらくは複数の人達に宛てたであろう、パソコンで打たれた文面だが、判り易く、柔らかな人柄のにじみ出た文体に、何となく親近感も覚える。


だけど、わしらにはトンと覚えが無い。


・・・、ボケが始まっちまったのかすら・・・


その内容は小樽で古い民家を改造した小さな宿を始めますので、どうぞ宜しくと言う物。


ネットで調べると、今月の20日あたりがオープン予定だとか。もし21日になったら、わしの誕生日と開店記念日が同じになるわいな。



一体誰から貰った「開店のお知らせ」なんだろう・・・。多分師父関係者だとは思うのだが、当の本人が自分のかーちゃんの事やら秋の大仕事の事やらで頭がイッパイイッパイなので、すっかり失念してしまっている有様。


だけど、何となくご縁を感じる。



せっかくだから、行ってみようかすら、北の大地へ・・・



勿論、女1人でだ。


・・・着ては貰えぬセーター編みに。

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