怒涛のGWも過ぎ、浅草がこのシーズンおなじみの「修学旅行生御一行様」で賑わうようになった有る日の事。

ちょっと可愛いカップルを見かけた。

仲見世には手焼きせんべいを売る店が何軒かあるんだけど、その中に「ハート型」のせんべいを売る店があって、高校生らしいその二人が仲良く一つのおせんべいを買って眺めては写メとか撮って笑い合っていた。

写真も撮ったしいざ食べようかと、男の子がハートの山の片方をかじろうとしたその時、「ちょっとまって」と彼女が止めた。

んで、両手でハートの山のそれぞれを持つと、見る間に「バキッ」と二つに割りやがったのだ。

それを見た男の子の「あっ、ぁぁぁぁ〜」という情けない声。

女の子は全く意にせず、割った片方を「はいっ」と彼に手渡すと、自分はバリバリ食べてしまったのだった。

彼にしてみたら、一つのおせんべを二人で交互にかじりたかったんだと思うよ。

で、最後は「君が食べなよ」「イャン、○○君こそ〜」「ぢゃあ、二人で両方から食べて、最後は・・・」とか、ばかな妄想してたのかもな。

あの「あっ、ぁぁぁぁぁ〜」という力の抜けた声に、無念さがにじんでいたさ。

ホントにこの年頃の女の子って、無作法というかがさつというか。(苦笑

瑞で、というか市原悦子のように電柱の陰からじーっとその様子を覗いていたわしとしては、その純朴な男の子の「あっ、ぁぁぁぁ〜」という切ない声に、久しぶりに胸がキュンとなったぞなもし。

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