DVD エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ 2006/02/15 ¥3,990
*************

黄秋生がいい役してるんだから買えよ自分。と思いながらも、聞母ちゃんの買ったのを借りて観ている。

落ちたものよのぉ、秋よ。(大きなお世話だがの)

DVDは三つの形態で発売されてて、一番高いのにはTシャツまで付いてるそうだ。ファンにとっては、嬉しいんだろうなぁ。

なんかこう感じる時点で、わしゃすでにリタイア組だ。昔はなにがなんでもブレミア・グッズ欲しがったものだがのぉ。

聞母ちゃんの買ったのがそれなのか二番目なのかは知らんが、とりあえずインタビューやらなんやらのバージョンが別にパッケージされてるのを貸してくれたので、ウヒョウヒョと喜んで観ているのさ。

その中に秋のインタビューが二種類入ってる。

一つは冷奴をツマミに日本酒を飲みながら、色々なシーンの解説やこぼれ話をしているのと、もう一つはまったく簡潔にインタビューに応じているもの。

本来ならどちらもファンにとっては嬉しいハズなんだけど、冷奴でサケ飲んでる方は、話している感じが詰まらなそうで不機嫌そうで、おまけに北京語で話しているので、なんだか知らないオジサンみたいに見える。

広東語でインタビューに応じている方は、わしの知ってる昔ながらの黄秋生そのもので、明るくて可愛い。

なんだべ。なにがあったの。疲れちゃったの ? 確かに豆腐とサケの方の質問には、観ているこっちも「はぁ?」という物があったけどね。

それにそもそも失礼だしね。食べながらの質疑応答は。基本的に礼節を重んじる人だけに、抵抗感があったのかも。因果な仕事だねぇ、秋よ。

出演者がみんなで、何処かの居酒屋風情の場所でわいわい話しながら飲みながら、映画のシーンを話すのなら多分秋もこんな過剰な反応しないと思う。

このメンパーなら、そういうのもアリだったんじゃないかな。まぁ、スケジュールの関係もあるだろうけどね。

それをたった一人でさせるなんて。

しらじらした、変に明るいホテルかどっかの部屋で。

まるで晒し者だわな。


2000年秋に秋生の舞台を観に行った時、カーテン・コールの際に舞台袖に飛んでいって「秋生っ! これプレゼントだよーー!」と日本酒の瓶を掲げたら、もう本当にビックリ仰天した顔で「えっ俺?俺にくれるの?ホント?ホント?」と物凄い驚き様だったのは、とても演技とは思えないよ。


わしが差し出した福正宗720mlの瓶を、舞台の中央で高く掲げて「貰っちゃったよーーーっ」と嬉しそうにしていた少年みたいなあの姿。


楽屋出口で待ってたわしに、物凄くテレながら「日本酒好きなんだ〜、ありがとね」と言って、ツーショツトに快く応じてくれた時の真摯で礼儀正しい姿。

その時あんまりくっ付いたら失礼かすらと少し離れ気味に立ったんだけど、気付いたらさりげなく身体を寄せて立っててくれたっけ。

豪胆に振る舞いながらも、実はとっても細やかな心配りの出来る、デリケートな人なんだよね。

女性の前で悪ぶって、わざとぞんざいに振舞う男の殆どが、実は単なるテレ隠しっていうのを、わしゃこの人のお蔭で身を持って知った次第。

その態度は確かに子供っぽいけど、秋のように大病をして、色々考えて、こうして素直に自分を出せる様になれた人は、ある意味幸せ者なんだろうね。



その、わし的にチョット御不満の残る北京語インタビューに比べると、広東語インタビューの砕けてる事といったらもう。

言わなくてもいい「豆腐」の広東語的隠語の事まで喋って、自爆してるし。

そもそも黄秋生が豆腐屋の親爺っていう設定だけで、わしゃどっひゃーってなったのだ。


思わず周星馳主演の「マッド・モンク/濟公」の時の、マギー・チャンと二人でアッハンウッフン言いながら豆腐作りしてた姿を思いだしたよ。

あのインタビューを観た日本の、隠語の意味を知らない健全な青少年達が不必要な興味を持つだろうが。

平井堅なんか、きっと大喜びするよな。いゃ、エロい事大好きっ子な堅ちゃんだ、香港行った時聞いたかもな。

何故かは知らん。

普通の豆腐の柔らかい感触がそう連想させるのか、臭豆腐の臭いが発端なのかは知らん。

しかし、広東語で女性のアソコをさす事だけは、知っている。


香港では粗口(下品な隠語)の大家みたいに言われてる大胆な秋生が、まさか自分が大好きな日本で「豆腐食べるの好きですか?」というなんでもない素朴な質問に、勝手に深読みして恥ずかしくて自爆するとはねぇ。


もう、このオジサンったら。


やっぱ、わし、大好きだわ。

このインタビューはレンタルでは観られないよな。聞母ちゃん、よくぞ箱買いしてくれましたっ、ありがとねっ!!!

コメント

nophoto
呉二
2011年4月3日16:23

ありすさん、こんにちは!
ずいぶん以前の記事で恐縮ですが、秋生さんとあってはコメントせずには
おれません!
すいません、私もリタイア組?で、DVDすら持ってませんけど、これの秋生さん、
楽しそうに演ってて良かったです。
若い頃は、ホントはデリケートな人なのに皮肉屋さんだった彼が、病気を乗越えてからは、穏やかなジェントルマンになりましたよね。
それも素敵だけど、また粗口いっぱいのアルバムを出して欲しいです(笑)
「豆腐食べるの好きですか」って、スゴイなあ(苦笑)
香港で秋生さんに遭遇したら話しかけられるように、と思って広東語を勉強し始めた私ですが、ぜんぜん上達してません…トホホ(一体何年経ったのやら?)
 
p.s.ウォーケン版「デッドゾーン」(米版?)、持ってます!(香港で25ドルでし た)いつか、これをお持ちしますね!

ありす
2011年4月10日18:00

呉二小姐

返事遅れてすみませんっ! こんな昔のまで読んで下さって恐縮ですっ! ホントにこの時のインタビューはねぇ・・・。しかし私の広東語も相当ヘナチョコですから、いつか一緒に怪しい広東語会話致しましょうね。ウォーケン版「デッドゾーン」ってマーチン・シーン出てましたっけ? もう一度見たいですっ!是非御貸し下さい。

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索