ISBN:4309251862 単行本 加藤 伸司 河出書房新社 ¥1,575
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最近かーちゃんの気分は、とあるヘルパーさんに集中している。

とはいっても、すでに半年前に担当を外れてもらった人なんだがの。事あるごとに思い出しては文句を言っているのだ、いまだに。

彼女が担当していた頃、あの人がおかずを皿ごと盗んだとかなんだとかで散々クレームをつけたので替わってもらったのだ。

実際にそんな事があるのかは判らない。でももしそれが本当なら、それこそ他でも大きな問題になっているだろうに、いまだにそんな事は無い。

おそらくは、かーちゃんの妄想だと思う。

だけど何故かーちゃんの非難がその特定の人だけに向くのか、姉と協議してみた。

まず、その人はかーちゃんの幼馴染の嫁さんだった。

その幼馴染は政治家だった。

んで、今でも町の名士で結構有名な人だ。

お互いの実家が目と鼻の先にある。

歳も近い。

なのに他人の世話が焼けるほど、元気で明るく親切だ。

羨ましいと、こんな風に捻くれた賛美を送るのか、婆様よ。

浅ましいぞ。わが母ながら。

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