監督*川島雄三  主演*森繁久弥 他 1963年作品

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父と息子、先輩と後輩、母と娘などの関係をいかにも日本的な住居や環境の中でドタドタと描くコメディで、見る価値有りの作品。

特に東京オリンピック以前の東京の様子を知りたい人にお勧めだ。

三木のり平扮するクロレラ研究に没頭する科学者が住んでいるアパートなど、一体どんな構造になってるのかわしにもサッパリ判らない程なのだわ。

屋根伝いに近所の人達が出入りしたり、玄関から靴脱いで入って上にも下にも行ける構造は、それだけでもワクワクするんだけど、全体的に物凄く狭い。

それがこの当時の、新しく生まれ変わる直前の東京上野の姿なんだよね。

それに他ではあまり見られない「ソノシート再生機」が見られたのでびっくり。

わしの高校の頃まで、なにかの特典で時々ソノシートが付いてることがあったのさ。でもソノシートだけを普通のターンテーブルに乗せると針の重みで沈んで穴のあくおそれがあったのね。んで下にレコードを置き、その上にソノシートを乗せて、普通のレコード針で聴いてたんだけど、それ専用の再生機ってのがあったのね〜。

ソノシートの上に機械を直接乗せて、折りたたみ式の針を置くと、はりの方が機械の回りをクルクル動いて音を再生する仕組み。

あれ可愛いなぁ。

電池で動いてたのかなぁ・・・

そういゃあ、ソノシートって結構好きだったなぁ。オレンジや白やらのカラフルで半透明なビニールのペラペラした物の中に、いろんな音が入ってるのが物凄く不思議だったよ。

かーちゃんのタンゴ・ソノシートブックの裏面に載ってた機械って、あれの事だったのか・・・

いゃあ、40年経って知る事って、まだまだあったのね〜

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