セックスと嘘とビデオテープ
2006年6月28日 映画
DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2006/02/01
¥1,481
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☆1990年1月6日(土)日比谷シャンテ・シネ1 結婚5年目31歳(女)
先ず登場人物達の住んでいる家が気にいった。フローリングに広々とした間取り。出来るだけ自然素材のもので統一感を出しているあたり。
姉の家はリッチで高そう、趣味も良く高価な調度品ばかりだが、妹の家もゴチャゴチャしていながら本人には落ち着ける空間を作っている。
キチンとしていなければ気のすまない姉と母を見ながら育ち、一歩も二歩も彼女達より先に行ってないと負けだと思っていた妹が、自分本来の姿に気付いた時、他の人達も自分の心を見つめ直し始める。
自分自身に素直に正直に生きるという事が、どんなに難しい事なのか思い知らされた。
他人に自分を包み隠さず話す事で、こんなに解放されるのか・・・。
J・スペイダーは美形だがなんか体臭が臭って来そうな感じだ。姉役のA・マクドゥエルはドレス姿よりジーンズがカッコイイと思ったら、ジーンズのモデルしてた人だった。妹役の子は可愛いし声が良い。姉のダンナ役の男は、論外。
ラストでの姉妹の関係が良い方に変化したのが良かった。
☆2006年6月27日(火)自宅 結婚22年目47歳(そろそろ中性に移行中♪)
心の中に抱えた問題を自分の知っている人に話すのは、実はとても難しい。誰にでも気軽に上手く話せる問題ではないからだ。親との関係やセックスという、物凄くデリケートな部分を孕んだ話は特に。
だけど、それらの問題としっかり対峙しないことには、今自分が抱えているすべての問題の解決にはならない。
この映画に登場する4人の人物は、もしかしたら、それぞれが男と女の二局面を表しているのかも知れないと、ふと思った。
一つの作品として表現する時、人は意識しないうちに自分の内面に抱えた闇を表に出してしまう。
詩や絵は一番解りやすいが、音楽も歌も、小説や脚本も、日常の言葉や態度も全てにおいて、知らず知らずの内に自分の抱えている問題を他人に提示してしまっている。
この作品で一番問題としたのは、セックスじゃない。
嘘だ。
31歳の私はその嘘を「他人を騙す嘘」の意味でとらえ、自分を騙す嘘の重要性を軽く見ていたようだ。
ちがうぞ、監督ソダーバーグが言いたかったのは「自分を騙す嘘の重さ」だ。・・・やっぱばか者だわ、わしや・・・。
目先の事にばかり気を取られてしまっていたわい。
若干26歳でこの作品を撮り上げた監督は凄いなぁ、と思う反面、この人もまたこれを撮らないと死んじゃう位の切羽詰ったものを、心の奥に抱えてたんだろね。
アッパー・クラスの気取った人達に囲まれた金持ち白人社会で、特に英国かぶれの親を持ち、定職がないのになんとなく暮せていける主人公の1人は彼自身なのかは知らないけど、結局の所、誰の闇もまだ表面には出ていない。
これから、これからですよ。でも今、そのことに、闇のある事に気がついたでしょ。
だから、それをみんなで、親しい人達で、話して、自分を解放してあげましょう。
そう訴えかけてる作品だったのだわ。
う〜ん。
見る人の心に影響を与える訳だ。
なんか、水面に投げた石の作るさざ波みたいにね、広がれば広がる程、大きくなっていくような感じがするよ。
やっぱりいい作品だわ。時間も丁度いいし。ラストもやっぱりいいし。
¥1,481
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☆1990年1月6日(土)日比谷シャンテ・シネ1 結婚5年目31歳(女)
先ず登場人物達の住んでいる家が気にいった。フローリングに広々とした間取り。出来るだけ自然素材のもので統一感を出しているあたり。
姉の家はリッチで高そう、趣味も良く高価な調度品ばかりだが、妹の家もゴチャゴチャしていながら本人には落ち着ける空間を作っている。
キチンとしていなければ気のすまない姉と母を見ながら育ち、一歩も二歩も彼女達より先に行ってないと負けだと思っていた妹が、自分本来の姿に気付いた時、他の人達も自分の心を見つめ直し始める。
自分自身に素直に正直に生きるという事が、どんなに難しい事なのか思い知らされた。
他人に自分を包み隠さず話す事で、こんなに解放されるのか・・・。
J・スペイダーは美形だがなんか体臭が臭って来そうな感じだ。姉役のA・マクドゥエルはドレス姿よりジーンズがカッコイイと思ったら、ジーンズのモデルしてた人だった。妹役の子は可愛いし声が良い。姉のダンナ役の男は、論外。
ラストでの姉妹の関係が良い方に変化したのが良かった。
☆2006年6月27日(火)自宅 結婚22年目47歳(そろそろ中性に移行中♪)
心の中に抱えた問題を自分の知っている人に話すのは、実はとても難しい。誰にでも気軽に上手く話せる問題ではないからだ。親との関係やセックスという、物凄くデリケートな部分を孕んだ話は特に。
だけど、それらの問題としっかり対峙しないことには、今自分が抱えているすべての問題の解決にはならない。
この映画に登場する4人の人物は、もしかしたら、それぞれが男と女の二局面を表しているのかも知れないと、ふと思った。
一つの作品として表現する時、人は意識しないうちに自分の内面に抱えた闇を表に出してしまう。
詩や絵は一番解りやすいが、音楽も歌も、小説や脚本も、日常の言葉や態度も全てにおいて、知らず知らずの内に自分の抱えている問題を他人に提示してしまっている。
この作品で一番問題としたのは、セックスじゃない。
嘘だ。
31歳の私はその嘘を「他人を騙す嘘」の意味でとらえ、自分を騙す嘘の重要性を軽く見ていたようだ。
ちがうぞ、監督ソダーバーグが言いたかったのは「自分を騙す嘘の重さ」だ。・・・やっぱばか者だわ、わしや・・・。
目先の事にばかり気を取られてしまっていたわい。
若干26歳でこの作品を撮り上げた監督は凄いなぁ、と思う反面、この人もまたこれを撮らないと死んじゃう位の切羽詰ったものを、心の奥に抱えてたんだろね。
アッパー・クラスの気取った人達に囲まれた金持ち白人社会で、特に英国かぶれの親を持ち、定職がないのになんとなく暮せていける主人公の1人は彼自身なのかは知らないけど、結局の所、誰の闇もまだ表面には出ていない。
これから、これからですよ。でも今、そのことに、闇のある事に気がついたでしょ。
だから、それをみんなで、親しい人達で、話して、自分を解放してあげましょう。
そう訴えかけてる作品だったのだわ。
う〜ん。
見る人の心に影響を与える訳だ。
なんか、水面に投げた石の作るさざ波みたいにね、広がれば広がる程、大きくなっていくような感じがするよ。
やっぱりいい作品だわ。時間も丁度いいし。ラストもやっぱりいいし。
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