三社祭で、あらポロリ
2006年5月20日 エッセイ
ISBN:476126179X 単行本 杉岡 幸徳 かんき出版 2004/06 ¥1,260
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東京に住んで早27年。なのに今まで江戸の祭りには殆ど行った事が無かった。
有名な神田明神のお祭りにも山王様にも行くこと無く過ぎ、中野に長く住みながら高円寺の阿波踊りにすら行かなかった。
つまりは人込みが嫌いなのだった。
今考えてみても不思議なのだが、わしは子供の頃からお祭りが大好きだったのに、なんで東京に出て来てからは行かなくなったんだろか。
わしの生まれた地方には「ひとてんかん」という言葉が有る。なんだろ、方言かな。わしの祖母達が普通に使っていた言葉だ。
人込みの中に居ると頭がズキズキして具合が悪くなる状態を言うのだが、ここ27年近くずっとそんな症状が出て人込みに入るのが嫌だったのだわな。
・・・香港では平気なのにだ。
そんなわしなのだが、何故か三社祭とは縁が有って、過去に何度か行っている。それもわざわざ出かけているのだ。で、その時はこの症状は出ないんだから不思議。
何故かは判らないんだけど、とに角浅草という場所自体が何となく縁の有る場所らしいのだ。
んで、今年はついに職場のお祭りとして三社様をお迎えする事となった次第。
18日の観音様の縁日から始まったお祭りは日によって色々行事があるのだが、今日は氏子の神輿が勢ぞろいする日。↓
http://www.sanjasama.jp/index.html
贔屓の若旦那の担ぐ姿が見たくて、休みにも関らずいそいそと出かけたわしだ。
しかし最初のウチにお店にノコノコ顔出したら手伝わにゃならんので、さっさと観音様の前に陣取って、各神輿のお祓いから観音様へのお参りの様子を見物させてもらった。
その様子は明日のニュースでもやるでしょう。とに角物凄い人人人で、身動きすらママ成らない状態。雨の予報がすこしズレてくれて物凄いいい天気だったので、担ぎ手達が気の毒なくらいだったよ。
こんな時はウロウロすると色んなものや人にぶつかって大変。わしは丁度飴屋とかき氷屋の屋台の間が空いていたので、そこに入り込んでのんびり見ていたさ。奥にリヤカーが置いてあって通り抜け出来なくなっていたので、日陰でもあるしおあつらえ向きでした。
色んな神輿がやって来る中、一際異彩を放つヤクザな神輿。でかくて重そうで、おまけに全身刺青の大の大人が6人も乗ってるナントカ組の神輿は、担ぎ手がホント気の毒だったよ。
あんまり見たくないので奥に引っ込んでたら、突然祭り半纏を着たイケメン兄さんがわしの目の前に飛び込んできたのでびっくり。
「兄さん、ここは通り抜けできないわよ」と言い掛けて何気に視線を落としたら、あらら、兄さんふんどしがはずれちゃってる。
・・・・・良い事って、あるのね。(^_^)v
ポロリとこぼれて見えたのがヨレた爺さんのじゃなくて、ホントよかったわい。(爆
兄さんはサッサとふんどしを締めなおして出て行ったけど、ホントにあるんだね、あんな事が。若旦那は大丈夫なのかすら。チョット期待。
だが、あんまり人が多すぎて、実はどの神輿のどの場所を担いでたのか、全く判らなかったのだった。(/_;)
若旦那の町内会位覚えとけよ、わし。
結局判ったのは、仲見世の顔なじみ連が担いでる神輿のみ。
んで、最後の神輿が出て行った後お寺と神社にお参りして、梅村で豆かん食べて帰ろうと思ったら、もう店閉めてた。(;O;)
そういゃあ若旦那はいるかしらと彼のお店を覗いたら、もうそこは一仕事終えた氏子連の酒盛り場と化していたさ。
彼は昨日のうちにわしの店に顔出してくれて、今俺の店出店状態っスよと笑っていたが、ホントだった。
「なんだ仲見世通ったんだよ、わかんなかったの?」
「すんません。わからなかったっス。」
ああ、手伝いしながらでもお店で待ってた方が旦那の勇姿が見られたのに・・・
おまけにクーラーきいてて涼しかったのにっっっっっ!!!!
縁が無いって、こういう事なのね。(号泣
とは言え、2日続けて若旦那とお話できたわ。
ちょっとウキウキかも。
帰りがけ、お店におやつを差し入れして売り上げ状態を聞いたらまあまあとの事。昔とは比べ物にならないんだって。仕方ないのかもね。だけどこれでホントに経済良くなってんのか疑問だわい。
わしは幸いにも雨に殆ど当たらないで帰れたけど、何だかひとしきりは物凄い風と雨だったらしい。家の周りが嵐の後みたいになってたもの。
浅草の方はあの後どうだったんだろね。
そういえば、ひとてんかんって、最近成らないなぁ・・・
あれはつまり体内の水分量とか血の粘度とかの関係なんだろね。
夜、みやび山とそんな事を電話で話してて、あんたも元気になったわねぇと褒められた。
そうだよね。気がついたら、こんな凄い人込みの中でも平気になってたんだものね。
ああ、よかったよかった。
臆せず出て歩けばナイスな若旦那にも会えるし、イケメン兄さんのポロリも目撃出来るしねぇ。
お祭りは明日が最後。
明日は喧嘩神輿になっちゃうし、かーちゃんの介護があるから行けないけど、もし行く人がいたらせいぜい気をつけて、楽しんで来てちょーだいねぇん。
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東京に住んで早27年。なのに今まで江戸の祭りには殆ど行った事が無かった。
有名な神田明神のお祭りにも山王様にも行くこと無く過ぎ、中野に長く住みながら高円寺の阿波踊りにすら行かなかった。
つまりは人込みが嫌いなのだった。
今考えてみても不思議なのだが、わしは子供の頃からお祭りが大好きだったのに、なんで東京に出て来てからは行かなくなったんだろか。
わしの生まれた地方には「ひとてんかん」という言葉が有る。なんだろ、方言かな。わしの祖母達が普通に使っていた言葉だ。
人込みの中に居ると頭がズキズキして具合が悪くなる状態を言うのだが、ここ27年近くずっとそんな症状が出て人込みに入るのが嫌だったのだわな。
・・・香港では平気なのにだ。
そんなわしなのだが、何故か三社祭とは縁が有って、過去に何度か行っている。それもわざわざ出かけているのだ。で、その時はこの症状は出ないんだから不思議。
何故かは判らないんだけど、とに角浅草という場所自体が何となく縁の有る場所らしいのだ。
んで、今年はついに職場のお祭りとして三社様をお迎えする事となった次第。
18日の観音様の縁日から始まったお祭りは日によって色々行事があるのだが、今日は氏子の神輿が勢ぞろいする日。↓
http://www.sanjasama.jp/index.html
贔屓の若旦那の担ぐ姿が見たくて、休みにも関らずいそいそと出かけたわしだ。
しかし最初のウチにお店にノコノコ顔出したら手伝わにゃならんので、さっさと観音様の前に陣取って、各神輿のお祓いから観音様へのお参りの様子を見物させてもらった。
その様子は明日のニュースでもやるでしょう。とに角物凄い人人人で、身動きすらママ成らない状態。雨の予報がすこしズレてくれて物凄いいい天気だったので、担ぎ手達が気の毒なくらいだったよ。
こんな時はウロウロすると色んなものや人にぶつかって大変。わしは丁度飴屋とかき氷屋の屋台の間が空いていたので、そこに入り込んでのんびり見ていたさ。奥にリヤカーが置いてあって通り抜け出来なくなっていたので、日陰でもあるしおあつらえ向きでした。
色んな神輿がやって来る中、一際異彩を放つヤクザな神輿。でかくて重そうで、おまけに全身刺青の大の大人が6人も乗ってるナントカ組の神輿は、担ぎ手がホント気の毒だったよ。
あんまり見たくないので奥に引っ込んでたら、突然祭り半纏を着たイケメン兄さんがわしの目の前に飛び込んできたのでびっくり。
「兄さん、ここは通り抜けできないわよ」と言い掛けて何気に視線を落としたら、あらら、兄さんふんどしがはずれちゃってる。
・・・・・良い事って、あるのね。(^_^)v
ポロリとこぼれて見えたのがヨレた爺さんのじゃなくて、ホントよかったわい。(爆
兄さんはサッサとふんどしを締めなおして出て行ったけど、ホントにあるんだね、あんな事が。若旦那は大丈夫なのかすら。チョット期待。
だが、あんまり人が多すぎて、実はどの神輿のどの場所を担いでたのか、全く判らなかったのだった。(/_;)
若旦那の町内会位覚えとけよ、わし。
結局判ったのは、仲見世の顔なじみ連が担いでる神輿のみ。
んで、最後の神輿が出て行った後お寺と神社にお参りして、梅村で豆かん食べて帰ろうと思ったら、もう店閉めてた。(;O;)
そういゃあ若旦那はいるかしらと彼のお店を覗いたら、もうそこは一仕事終えた氏子連の酒盛り場と化していたさ。
彼は昨日のうちにわしの店に顔出してくれて、今俺の店出店状態っスよと笑っていたが、ホントだった。
「なんだ仲見世通ったんだよ、わかんなかったの?」
「すんません。わからなかったっス。」
ああ、手伝いしながらでもお店で待ってた方が旦那の勇姿が見られたのに・・・
おまけにクーラーきいてて涼しかったのにっっっっっ!!!!
縁が無いって、こういう事なのね。(号泣
とは言え、2日続けて若旦那とお話できたわ。
ちょっとウキウキかも。
帰りがけ、お店におやつを差し入れして売り上げ状態を聞いたらまあまあとの事。昔とは比べ物にならないんだって。仕方ないのかもね。だけどこれでホントに経済良くなってんのか疑問だわい。
わしは幸いにも雨に殆ど当たらないで帰れたけど、何だかひとしきりは物凄い風と雨だったらしい。家の周りが嵐の後みたいになってたもの。
浅草の方はあの後どうだったんだろね。
そういえば、ひとてんかんって、最近成らないなぁ・・・
あれはつまり体内の水分量とか血の粘度とかの関係なんだろね。
夜、みやび山とそんな事を電話で話してて、あんたも元気になったわねぇと褒められた。
そうだよね。気がついたら、こんな凄い人込みの中でも平気になってたんだものね。
ああ、よかったよかった。
臆せず出て歩けばナイスな若旦那にも会えるし、イケメン兄さんのポロリも目撃出来るしねぇ。
お祭りは明日が最後。
明日は喧嘩神輿になっちゃうし、かーちゃんの介護があるから行けないけど、もし行く人がいたらせいぜい気をつけて、楽しんで来てちょーだいねぇん。
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