DVD アミューズソフトエンタテインメント 2003/02/21 ¥20,790
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この本放送の第二話が放送された日(1998年7月21日)は、わしの40歳の誕生日だった。

と言う事を、ついこの先週までフジ721で再放送してたこのドラマを見て知ったんだがの。

というのも、このドラマがフジテレビで放映していた時、わしは全く興味が無くて見ていなかったのだ。

当時はもうカネシロタケシのファンだった筈なのにね・・・

何故だろか。人にはやっぱり「観る時、知る時」というのがあるからなんだと、つくづく思うよ。

どんなに勉強しても、本を読んでも人の話を聞いたとしても、本当に心の中に染込んで、腑に落ちて理解するのには一定の時間が要るもんなんだとね。

この8年もの間には、レンタル屋で借りる事も出来たし、友達が全部本放送を録画してたんだから、それをまとめて借りたってよかったものを、今の今まで観ずにいた。

そしてこの5月の、この時期に初めて観て、一気に観て、物凄く腑に落ちて話の内容を理解して、感動しちまったという訳だ。

当時若干16歳のフカキョンが、全12話を通して役柄と同じく成長していく様や、やっばりこういう役が一番似合う金城武の切ない眼差しなんかを見ながら、「他人との関りについて」を考えたよ。

勿論音楽プロデューサーという役柄にしてはマスコミとの関りが薄い等々の疑問もあるし、それなりの難点もあるんだけど、それを補って余りあるのが、「他者との関り方」に対する静かなメッセージだ。

自分は殻に閉じこもっていながら他人を変えようとしても無駄だ。

本当に良い方に変えようと思ったら、先ず自分が変わらなければ、事態は何も好転していかない。

「♪心から君に伝えたい、傷つきすぎたけどまだ間に合うよ〜」と歌う主題歌にも泣いたさ。

いゃねぇ、今頃こんな昔のドラマ観て感動してる自分って、どうよ。

人は必ず死ぬのだし、そんな事に気持ちを取られてつまらなく時間を浪費するよりも、生きている間に、どれだけ自分以外の人と、きちんとした交流が出来るのかを考えて行動した方がはるかに意義の有る命の使い方が出来ると思う。

音楽に心を癒す効果がある事。重い病気に罹っていても、楽しく暮せば免疫力が上がる事。

今なら当たり前のこんなセリフも、この8年前は、たしかまだ言われはじめたばかりだったと思う。

病人やその介護をして疲れ果てている人に対して、心無い言葉や態度をしないようにする気配りも、社会人として当たり前のこんな事でも、身に付いて居ない人がまだまだ多い。

自分がそんな風に言われたりしたらどんな悲しく辛い感じを受けるだろうと、想像力を働かせるのも知性のうちだ。

さて、そう言う自分はどうなんだろう。

そんな事も、しばし考えながら観てしまったのだった。

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