かなまら祭

2006年4月2日 エッセイ
かなまら祭
この所びっくりする事件が頻発していた。

術師の友人の奥さんが交通事故で突然亡くなったのだが、友人であるその旦那さんもそのすぐ後を追って自殺したり、わしの従姉の旦那さんが突然失踪して3日後市内の公園で自殺しているのを発見されたり。

2人とも50代。一番辛い年齢なのかもだが・・・

かく言うわしも、先週の火曜日に突然原因不明の胸部圧迫痛で動けなくなり、結局2日寝込んで病院のデイをお休みしたりしていた。

だけど木曜日にはもうなんでもなく仕事にいけたのよねぇ。何だったんだ、あの痛みは・・・

そんなこんなで何となく鬱々とした時期にも関らず、今日は川崎のかなまら祭に出かけた。もうずっと前からマキネ小姐との約束で、この日の為に準備万端で挑んでたんだから少しぐらい胸が痛くったって行くぜっ、と思ってたら、ホントにまったく痛くなくなってしまったのは不思議。

気力で乗り切れる事って、ホントにあるんだよねぇ。

んでだ。

気合が十分過ぎたのか、約束の時間より一時間も早く着いちゃって、ひと足お先にお大師様詣でを済ませて駅前でマキネ小姐を待ってたら、いゃあ観光客が来る来る。

何故か外国人率の異常に高い祭りだわな。

かなまら様は川崎大師駅のすぐ前にある神社で、いつもはそんなに人で溢れかえる神社じゃないんだけど、この日ばかりは境内に人が一杯。

お参りするのも一苦労だったよ。

やっぱゲイの聖地なだけに、そんな感じの兄さん姐さんも一杯だ。

境内ではチンボを模った飴やチョコが売られ、人々がそれらを買うために大騒ぎをしている。

まったくのどかだなぁ。今買ったばかりの大きなチンポ飴を嬉しそうに舐めながら桜の花の下を歩く人達を見てると、この国もまだまだ捨てたもんじゃないかもとか思ったり。

わしとマキネ小姐も、飴やチョコは勿論の事、夫婦和合の48手が描かれた手ぬぐいなんぞを購入して大いに満足した次第。

いつ誰と使おうかすら、ドキドキ・・・・・・

ここは普通の神社なので、勿論お祭りに欠かせないお神輿が練り歩くのだが、その神輿三体がまた凄い。

行列の一番前を「道の神様」猿田彦さんが歩き、その後を三つの神輿が付いていくんだけど、それぞれがみんなご立派なイチモツなのだ。

一番前の神輿に乗ってるのは真っ黒に黒光りしたマラ様で、担ぎ手も何となくゲイの兄さんっぽい方達。

違うかもだが。

二番目の担ぎ手はニューハーフの姐さん達で、神輿に乗ってるのはエリザベスという名のドぴんくなデカマラ様だ。

この神輿の掛け声「でっかいマラ、かなまらっ、でっかいマラ、かなまらっ」が妙に男前な声で可笑しい可笑しい。大変そうだけど観ている方は楽しかったよ。

一番最後は一番古いマラ様で、何処となく年季の入ったイチモツ。神輿の練り方も本格的で、担ぎ手もチョツト目を離したらすぐパチスロに行っちゃいそうなオヤジが多かったような気も・・・

いやいや、偏見御免。

そんな神輿がお大師様の参道を練り歩くのだわ。人々の頭を遥か越えてピョコピョコ左右に揺れながら進むマラ様を見てたら、なんか日頃の身体に詰まってた力も抜けたよ。

今日は天気予報では雨だったので出来るだけ早く切り上げようと予定してたんだけど、意外に持ってくれて、わしもマキネ小姐も家に帰るまで濡れずに済んだ。

ああ、かなまら様ありがたやありがたや。

境内には氏子に混じってハッピを着て働く柴田恭平がいたんだけど、彼は一体何をしてたんだ?

あんまり普通にそこにいるもんだから、最初は「あれぇ、あの人香港の俳優に似てる・・・」とオバカな事を考えてしまった程だ。


なにはともあれ、楽しいからまた来年も来ようよねと誓うわしらなのだった。

☆写真は、境内で行われてた大根のまら様彫り大会の模様。

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