テッセラクト

2006年1月18日 映画
DVD ポニーキャニオン 2005/02/02 ¥3,990
***************

映画の感想から言えば「あっそう」で終わってしまうシロモノで、仰々しくかっこつけた映像の割りに中身が薄いので、反対に気の毒にもなってしまう。

この監督、CMだけ撮ってれば高い評価のままだったろうに。とな。

まぁ、出てくるイギリス男とタイのヤクザの一人に美形がいたので、それはそれで良かったんだけどね。

同じ時刻に全く関係の無い人々がそれぞれ動き、不思議な糸で絡み取られる様に関係を持っていくという展開は「SURVIVE STYLE5+」と同じ。

なにもわざわざ「四次元的神の視点で云々」の講釈はいらんわ。

難しいモノを解りやすくするのが本当の頭の良さなのに、なんだかこれは簡単なモノをわざと難しくしている感じも受けて、ちょっと立腹。時間の無駄だったかなぁとも思ったのだが、わしは転んでも必ず何か拾って起きる女。

というか、誰の人生でもね物事には只の一つも無駄は無いのさ。最初っからね。

んでだ、このかっこつけた映画にも、あったね一つ。

それはコソドロ少年とイギリスから来た心理学者の間で語られた言葉だ。

「運命と同じで、見る夢は選べない」


箱の中身を知りたければ、開けるしかない。

未精製のヘロインが入った箱の事も暗に示唆しているんだろうけど、中身の匂いを嗅いだだけでそれがブツだと解ってしまう子供が居る事の方がびつくりだわよ。

何も知らずそれをドリアン・プリンだと信じて食べてしまったイギリス人女性の話に展開していけば、過酷な現実を生きる少年と子供を亡くした女とのヒューマンドラマになったかもだが、まぁいい。

その言葉に引っかかったのだ。


運命って、選べないのか?

確かに宿命は選べない。何人に生まれて大体こんな人生を生きる、というのは確かに選べないかもだが、大抵の場合「大体こんな感じ」で設定してあるので、軌道修正は可能だ。

四柱推命を見てると、ホントそう思う。

この映画では「LUCK」という言葉が聞き取れた。フォーチューンとかディスティニーとかではなくラック。

英語のヒァリングはあまり良くないので、他にも言葉は出たのかも知れないんだけど、とりあえず聞き取れた言葉「ラック」というからには「運」だ。

運は動くものだ。

字を良くみな。中に車が入ってるっしょ。くねくねした道を屋根の付いた車が走ってる形だべ。

という事で、ある程度は選べるんだよ。

良くも悪くも、転がすのは自分だ。他人じゃない。

見る夢だって、ある程度は選べる。栄養や環境に気を使って精神状態を管理すれば、ある程度はね。

変な夢や怖い夢なんかは、深層心理からの訴えなんだから、そこはちゃんと自分でケアしてやらないといかんよ。

暫くそんな話題から遠ざかっていたのだが、此処に来てやっぱり話したいかなとか思ったり。

そんな気持ちにさせてくれただけでも、やっぱ観る価値はあったのかもね。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索