DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2005/11/18 ¥1,500
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録画して置いたのを観ながら「これは買いだわな」と思い思い、ラストで「ヤメかも」となった珍しい作品。

好き好きが有るし、1500円という値段にもなったことなので、英語字幕を読みながらの聞き取りの勉強にはお勧め鴨なんだがの。

中年というよりも、ハーレーシルバー(?)・クイーン・ロマンス物としては十分に楽しめるし、何よりもゲラゲラ大笑い出来るので、その点では心身の健康にはいいんだがのぅ。


わし的には、かなりご不満が残るのだよ。

まぁ、いいんだけどね。このラストの方が一般ウケなんでしょうから。というよりも、最近のアメリカ映画って、かなり右よりだよね。少し怖い感じもするが・・・。


全体の感じは「ふしだらかしら」という本で著された様な老嬢の愛とSEXを赤裸々に表現していて、尚且ついやらしくなっていないので、これはこれでいいんだと思う。

ダイアン・キートンのビックラするシーンもあったりして、それはそれでファンサービス(?????)なのかもだが・・・

・・・正直あんなにあからさまに映さなくてもヨカッタとは思いますが。っつーか、観たくないって。

代役だとは思うけど、役者根性の有る人だからもしかしたら本人かもな。

あれ観たら、昔塩沢トキがテレビでタモリかなんかの番組のコントの途中で、突然自分のオッパイをポロリと出した時の模様が蘇ってしまったよ。

あの時共演者達がまったくの素になって引きつりながら苦笑いしてたんだけど、すぐ後で彼女が乳癌の手術をしたと聞いて、なんか切なくなった。

せめて映像にでも自分の胸があった事を残しておきたかったのかなぁと。もしかしたら必死でやっちゃったのかなぁってね。

ダイアン・キートンもベテラン女優だけど、知性派で通ってるので肉体的にどうのこうのと取りざたされるタイプじゃない。

でも、女だ。

一人の女性として、自分の肉体が完全に衰える前に、なにかしておきたいと思っても不思議じゃないよな。



そんな彼女はどんな作品でも必ずといって良いくらいタートル・ネックを着ている。これについての楽屋落ちのようなセリフもあって、笑う。

そのシーンはいいなぁと思った。なんだか鉄の淑女が鎧を脱ぎ捨てて素直な自分を出していく過程と、主人公を演じる本人が重なった印象的なシーンだからだ。

それにこのエリカという女性は良く笑う。キャーキャーはしゃぐ。

これだけモテれば、人生楽しくもなるさ。

やっぱり笑ってる人は可愛らしい。感情を出すには、実は訓練がいるんだよね。じっと我慢ばかりしていると、感情の出し方を忘れてしまう事だってあるのさ。

この作品の中の女主人公は、今まで抑えていた感情を一気に取り戻すかの如くに喜怒哀楽を思いっきり吐き出している。

観ている方も「ああ、すっきり」だ。

ジャック・ニコルソンのまだまだ生臭い雰囲気の残る、でも半分棺おけに足つっ込んでますっていう枯れられない演技もいいし、キアヌが背中から「俺今勃ってるんですよ」というオーラを発しながらエリカに迫っていくシーンもいい。

出演者の演技に余裕があるんだよなぁ。

まぁ、凄惨な悲劇にもなりかねない内容で、だけどこういう展開もオツでしょってなのも有りかもね。


しかし、わしはご不満だ。

番外編かなんかでね、キアヌが演じた医師の別の物語も作って欲しいわ。

こっちは思い切りシリアスにしていいから。(誰に言っているのやら)

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