タトゥー・・・有り。
2005年9月16日 エッセイ
ISBN:4822602133 大型本 福士 勝成 人間の科学新社 2002/11 ¥8,400
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刺青は好きだ。自分でも肌がこんなに敏感肌でなければ何か大きく彫りたいなと思っていた程だし。
しかしだ、刺青は元々が呪術に使われていたというだけにとっても神聖な物だから、めったやたらに単なるファッションでそれこそプリントする感覚で彫ると、後々厄介な事に成りはしないだろうかと、他人事ながら心配になる。
そう、最近多いよね。タトゥー有りの人が。
本物、プリント各種有りで。
お守りか印みたいに小さい彫り物が有るのは結構微笑ましいし、その人となりを感じていいんだけど、任侠映画に出てくる様な背中一面の唐獅子や龍の姿を見ると、さすがに「おおっ」となる。
昔から侠客や渡世人の多い土地柄に生まれたので、お祭りの時のふんどし一丁で見せる背中の見事な彫り物には確かに見慣れてはいるんだけど、それはあくまで一般人とは違う世界の人の話。
だけど、お店に来るお客さんの中にそんな彫り物を背中に背負った人を見ると、この人の人生ってどうなってるんだろうと、入らぬお世話なんだがついつい知りたくなってしまうのだ。
夏だしね。暑いしね。堂々と出してたり、そっと汗で透けてたり、タンクトップからムチっとはみ出て見えたりと、この夏は色々な彫り物を見せてもらったけど、その中で突出して不気味な絵柄を見た時には、さすがにビビって、大変申し訳ないんだが、その方が出て行った後に塩をまかせていただきますた。
怖かったわ〜、ありゃ。
何の絵柄なのかはサッパリ判らないんだけど、とに角気味が悪かったのは事実で、悪いけど吐き気がしたよ。
タンクトップから出た腕や首にまで伸びた絵柄で、バランス的に背中一面を飾る感じ。
その絵を背負った人は、ごく普通な感じの女性なんだけどねぇ・・・
まぁ、パワーの有る絵柄に負けて、魂が捕り込まれない様用心してちょうだいねぇ。
さてさて、
そんな刺青も全身となると、もう綺麗を通り越してやり過ぎの感が強いんだれど、世の中にはこのやりすぎる人達も沢山いるらしく、マニアの欲望は止め処が無い。
プリントみたいに有る程度の日数で落ちるものと違い、飽きても手術で皮を剥がさないと落ちないんだからねぇ・・・
服を脱ぐようには行かないのに、なんでこんなに彫りまくるのかと、人事ながらあきれてしまうのだがの。
それでも本人が納得してれば何も言う事はないんだけど、ただ肌が綺麗だからというだけの理由で無理やり彫られた日にゃ、もう目も当てられないしの。
目をつけられたのが美少年で、彼を狙った彫り師がホモだったりしたら、あっちを彫られこっちも掘られ・・・
いやいや脱肛脱線。
1980年頃の映画に、そんな内容のがある。題はズバリ「タトゥー」。日本では副題に「彩られた罠」とか付いていたはず。
主人公の彫り師には、おそらくこれが最初で最後の「主役」じゃなかろかと思われる程、いつも見事な名脇役のブルース・ダーン。(大好きっ)
彼のお目がねに適った美しい肌とナイス・バディを持った女は、ボンド・ガールのモード・アダムス。
この人頬骨高すぎで日本ではあまり受けが良くない美人顔みたいだけど、さすがのモデル出身で、スタイルは抜群に美しいですわ。
お話は、アメリカの船乗りや軍人が好む下品なデザインに辟易しながらも生活の為に毎日しがないタトゥーを彫っている彫り師が、心密かに抱いている野望、即ち「芸術的価値の有る日本の美しい彫り物」を彫るのに似つかわしい肌の女を見つけてしまい、嫌がる彼女を強制的に拉致して薬で眠らせては全身に日本絵柄の彫り物を施し続けていくといった、物凄く怖い内容だ。
アメリカではその年の「悪趣味だったで賞」とかの主演男優賞候補にもあがった程、ブルース・ダーンのはまり役だった。
だけど、今観ると、上手な役者なだけに本当に怖いし、可哀想。
こんな風に、美的感覚に溢れた繊細な感性の持ち主も、生まれた場所と時代を間違えてしまうと、こんな悲しい結末になるのねとかね。
江戸時代に生まれてたら、多分一世一代の名彫り師になれたのにねぇ。現代じゃぁ、ただのストーカーだし、怖い彫り物オタクだしねぇ。
なんか、ヘンに可哀想そうで悲しい映画として観てしまったわしだ。
もっとも、自分の意思に反して全身に彫り物をされてしまった女のその後の人生を思うと、そう呑気な事も言っていられないんだがの。
この映画には、刺青の絵柄を描く為に何人かの日本人キャストが関っていたと思う。その為かモード・アダムスのナイス・バディ一杯に彫られた(描かれた)彫り物もお見事。
あれはちょっとポートレイトにして飾っても良い感じに、アートしてました。オッパイも綺麗だったし。
もう一度観たいなぁとか思うんだけどなぁ。ケーブルでやらないかなぁ・・・
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刺青は好きだ。自分でも肌がこんなに敏感肌でなければ何か大きく彫りたいなと思っていた程だし。
しかしだ、刺青は元々が呪術に使われていたというだけにとっても神聖な物だから、めったやたらに単なるファッションでそれこそプリントする感覚で彫ると、後々厄介な事に成りはしないだろうかと、他人事ながら心配になる。
そう、最近多いよね。タトゥー有りの人が。
本物、プリント各種有りで。
お守りか印みたいに小さい彫り物が有るのは結構微笑ましいし、その人となりを感じていいんだけど、任侠映画に出てくる様な背中一面の唐獅子や龍の姿を見ると、さすがに「おおっ」となる。
昔から侠客や渡世人の多い土地柄に生まれたので、お祭りの時のふんどし一丁で見せる背中の見事な彫り物には確かに見慣れてはいるんだけど、それはあくまで一般人とは違う世界の人の話。
だけど、お店に来るお客さんの中にそんな彫り物を背中に背負った人を見ると、この人の人生ってどうなってるんだろうと、入らぬお世話なんだがついつい知りたくなってしまうのだ。
夏だしね。暑いしね。堂々と出してたり、そっと汗で透けてたり、タンクトップからムチっとはみ出て見えたりと、この夏は色々な彫り物を見せてもらったけど、その中で突出して不気味な絵柄を見た時には、さすがにビビって、大変申し訳ないんだが、その方が出て行った後に塩をまかせていただきますた。
怖かったわ〜、ありゃ。
何の絵柄なのかはサッパリ判らないんだけど、とに角気味が悪かったのは事実で、悪いけど吐き気がしたよ。
タンクトップから出た腕や首にまで伸びた絵柄で、バランス的に背中一面を飾る感じ。
その絵を背負った人は、ごく普通な感じの女性なんだけどねぇ・・・
まぁ、パワーの有る絵柄に負けて、魂が捕り込まれない様用心してちょうだいねぇ。
さてさて、
そんな刺青も全身となると、もう綺麗を通り越してやり過ぎの感が強いんだれど、世の中にはこのやりすぎる人達も沢山いるらしく、マニアの欲望は止め処が無い。
プリントみたいに有る程度の日数で落ちるものと違い、飽きても手術で皮を剥がさないと落ちないんだからねぇ・・・
服を脱ぐようには行かないのに、なんでこんなに彫りまくるのかと、人事ながらあきれてしまうのだがの。
それでも本人が納得してれば何も言う事はないんだけど、ただ肌が綺麗だからというだけの理由で無理やり彫られた日にゃ、もう目も当てられないしの。
目をつけられたのが美少年で、彼を狙った彫り師がホモだったりしたら、あっちを彫られこっちも掘られ・・・
いやいや
1980年頃の映画に、そんな内容のがある。題はズバリ「タトゥー」。日本では副題に「彩られた罠」とか付いていたはず。
主人公の彫り師には、おそらくこれが最初で最後の「主役」じゃなかろかと思われる程、いつも見事な名脇役のブルース・ダーン。(大好きっ)
彼のお目がねに適った美しい肌とナイス・バディを持った女は、ボンド・ガールのモード・アダムス。
この人頬骨高すぎで日本ではあまり受けが良くない美人顔みたいだけど、さすがのモデル出身で、スタイルは抜群に美しいですわ。
お話は、アメリカの船乗りや軍人が好む下品なデザインに辟易しながらも生活の為に毎日しがないタトゥーを彫っている彫り師が、心密かに抱いている野望、即ち「芸術的価値の有る日本の美しい彫り物」を彫るのに似つかわしい肌の女を見つけてしまい、嫌がる彼女を強制的に拉致して薬で眠らせては全身に日本絵柄の彫り物を施し続けていくといった、物凄く怖い内容だ。
アメリカではその年の「悪趣味だったで賞」とかの主演男優賞候補にもあがった程、ブルース・ダーンのはまり役だった。
だけど、今観ると、上手な役者なだけに本当に怖いし、可哀想。
こんな風に、美的感覚に溢れた繊細な感性の持ち主も、生まれた場所と時代を間違えてしまうと、こんな悲しい結末になるのねとかね。
江戸時代に生まれてたら、多分一世一代の名彫り師になれたのにねぇ。現代じゃぁ、ただのストーカーだし、怖い彫り物オタクだしねぇ。
なんか、ヘンに可哀想そうで悲しい映画として観てしまったわしだ。
もっとも、自分の意思に反して全身に彫り物をされてしまった女のその後の人生を思うと、そう呑気な事も言っていられないんだがの。
この映画には、刺青の絵柄を描く為に何人かの日本人キャストが関っていたと思う。その為かモード・アダムスのナイス・バディ一杯に彫られた(描かれた)彫り物もお見事。
あれはちょっとポートレイトにして飾っても良い感じに、アートしてました。オッパイも綺麗だったし。
もう一度観たいなぁとか思うんだけどなぁ。ケーブルでやらないかなぁ・・・
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