正午の合図と共に仲見世の店舗が一斉に打ち水をして温度を下げると言うイベントが敢行された。

「漸くですね」というのが挨拶言葉になる位、なかなか出来なかったイベントらしい。

だよなぁ。只でさえひっきりなしにお客が歩いてる道に店舗一斉水撒きだものなぁ。

それに日よけシェードがかかっている日陰の道にだよ、なんて言ってたら正午に合わせてシェードが開いた。激しい日差しを浴びて一気に道の温度が上がっていくのが判る。

うわわわわっ、あっついよっっっっ

と、文句を言う間もなく、仲見世中になにやら目出度そうな「打ち水音頭(?)」が賑やかに響き渡るじゃないの。

♪うっちみずうっちみず〜打ち水すれば〜温度が下がる〜〜♪

その音頭に合わせて、予ねてから用意してあった手桶で仲見世にバシャバシャと水を撒く人々。

何事じゃと喜ぶ白人観光客。足場が濡れて不機嫌な表情の日本人のお婆さん方。お客が沢山いるのに持ち場を離れなければならず、渋々顔の店番連。

当たり一面には、何時の間にか真夏のプールサイドの様な匂いが充満して来たよ。あの焼けたコンクリに水が掛かる時に出る独特の匂いが。

だけどさぁ、ほんとにこれで温度が下がるのかいな。

というのも、この僅か10分位の水のイベントの後、強い日差しをさけてサッサとシェードを張ったのはいいんだけど、それが返って通路の乾燥を妨げた為に、午後一杯物凄い湿気が店内を襲っていたからだ。

イペントを知らないで午後来たお客さんに何で今日はこんなに蒸してるのと聞かれてこの事を話したら、打ち水は普通日が翳った夕方するもんだべさと笑われてしまったよ。

だよねぇぇ。

次回は是非是非夕方にやっていただきたいと、強く思ふのだわ。


焼け石に水は、もう十分身に堪えております故。

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