DVD ポニーキャニオン 2004/06/16 ¥4,935
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医師ニック役のクライブ・オーエン 辰年酉月酉日生まれの英国人。身長189?・・・。陥落しますた(それも激沈)。この人多分朝の9〜11時頃に生まれてる筈、でなけれりゃプロフィールを調べる前からこんなにも惹かれないって。(確定してる所が自分でも怖いがの)

上映されてた時行こうかなぁとか思ってて、結局行かず仕舞いだったので何となく気になってた作品。で、ようやくwowowで見た。

気になってたっていうのは、やっぱり「観なさいよ」っていう天からのご教授だよなぁ。だけど三年間前だったらまだショックが強すぎて観た後凹んだよきっと。今だってかなり来たもの。

難民救済やらNGOやらが主幹になって居るのかと思いきや、運命の人の話しでしたか・・・、とソガレた人もいるかもだが、あれはあれでよかったんではと思う。

人の運命なんて、ホント「あの角を曲がったら」誰に出会うか判らないし、道ですれ違っただけなのに妙に気になって仕方ない人がいたり、友達の友達が結構変な所で繋がってたりするもんだ。

惹かれあうって事は、それだけ縁が深いって事なんだしね。相性っていうのは、これはもう理屈を越える。どうしても抗えない相性の人っていうのは確かに存在するし。

主役の2人アンジェリーナ・ジョリーもクライブ・オーエンもそれぞれにハマってるし、難民キャンプの様子もそれなりに雰囲気が出てたんじゃないだろか。この2人の話と難民救済に関する表と裏の事情をたかが二時間ばかしの映画で語るにはかなりの無理が有るし。

テレビの5夜連続ドラマ位じゃないと、てんこ盛り過ぎて吐き気がしてくるかもだ。

もっとも実際に国連の親善大使をやっている彼女の告発なら、世界中の人に「えっ、それ本当なの?」って気付かせるいいキッカケになるかもだがの。

政府ぐるみで国際基金を巻き上げている国や、救済活動の裏で現地の女性との間に子供を作っちゃぁ、任期が明けるとスタコラ自国に帰っちゃう男達の話とかね。やりだしたらキリが無い。

残念な事に、慈善活動や海外協力隊やらには、美談ばかりじゃない薄暗い話も有るのは事実。作って欲しいとは思うけどね、そういう話も。

ただ医師ニックがどういった経緯で救済活動に関わるようになったのかとかの説明は必要だったと思う。なんで自分の身を捨ててまで現地で活動に当たる人達がいるのかとかのね。

それは「娯楽作品」って事で、逃れてしまうかな・・・。

アンジェリーナ演じるサラが、ニックに惹かれながらも何故夫との間に子供を作ったのかとか、あれだけの行動力がありながら、どうしてサッサと離婚してニックの所に行かなかったのかとか、数々の疑問は残る。

それに話不足で、彼女の夫が物凄くどうでもいい人に描かれているけど、あれはあれで一緒にいる理由っていうのがあるから離婚しないでいられた筈で、彼に対する彼女のセリフだけでは物凄くわがままで強情なだけの女に見られても仕方ない所もある。


「でも、離婚しなかった」

「君の家庭、俺の仕事・・、ここまでで止めよう」と彼女に言う時のクライブ・オーエンの表情はとても複雑だ。上手いなぁこの人。

人の感情は一言では語れない。

もう少しどちらかに比重を置いてくれたら良かったのかなぁとも思う。難民救済活動か運命の二人か。

残念ながら少しハンパ。だけど主演の2人の魅力でかなりカバーされてる作品。


聞くところによると、世界中で10組に1人位の割合で、自分の子供じゃないのを知らずに大切に育ててるマヌケな夫がいるんだとか。

結構高い確率だ。本当かいなって気にもなるけど、それだけ夫以外の男の子供を平気で産む女が多いって事だわな。まぁ、平気かどうかはワカラン。

・・・・・、自分も一時はそのつもりだったから、そんな女の気持ちも判らないではないんだか・・・。

でも子供の気持ちはどうなるんだろう。

この映画のラストは、飢餓でやせ細り、コンドルに突付かれて死ぬのに等しいに残酷さに溢れているのかも知れない。

医師ニックは自分の身勝手な考えで、すでに子供を一人死なせてしまっている。その事を、彼は目に涙を浮かべながら後悔している。


だからこそだ。すでに白髪の混じる様になった彼は、自分の娘とどう対面するんだろうか。


救済を真から求めているのは、もしかしたらこの医師なのかもだ。

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