バグダッド・カフェ 完全版
2005年5月5日 映画
DVD 紀伊國屋書店 2003/04/25 ¥3,990
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10年以上振りに見たので記憶もおぼろげになっていて、完全版と銘打つ所のシーンがどれなのかサッパリ判らず、まるで新作を観るような気持ちで見ていたのだが・・・。
記憶もそうだし感覚も同じくなのだが、この10年間というもの私の肉体と精神はやっぱりどうかしていたとしか思えない所が多い。
病名はとりあえず「子宮内膜症」と言えるんだけど、腺筋症に筋腫に卵管炎にと、とりあえずは骨盤の中で起こる女性特有疾患の病気を殆ど繰り返してきた。
通算するともう23年位こんな状態が続いている。
特に激痛でロクな仕事が出来なくなった11年前からは、ハッキリ「内膜症ですので」と断りを入れれば理解してくれる人達にも恵まれて何とか凌いでいるが、それも周りの協力と理解があっての事だ。
たった一人で、手術やホルモン療法を受けながら仕事をこなし、頑張って生きている友人達の苦労を思うと胸が痛くなる。
実はこの二週間ばかり、久しぶりの激痛と貧血で殆ど動くことが出来ず家に籠もって寝てばかりいた。
身体の内部が出血すると、その鬱血した部分を掃除する為に物凄い栄養分が使われる。
よく生理中眠くなって困るという人がいるが、あれはとても理に叶った生体反応なんだと思う。
余分な体力を使わない様に、脳が身体の細胞に指令を出しているんじゃないだろか。
本当はそういう時は寝た方がいいんだけどね。まぁ、そう言う訳にもいかないのが実情なんだがの。
何でかって言うと、眠くなる人程日頃緊張する傾向が強くて、子宮に必要以上の圧力をかけているので、そのキュっと締まった身体では経血が出にくくなって、淀んで溜まってしまうから。
子宮内がドブ川状態になってしまうのを防ぐ為に、眠らせて、緊張を緩めて、いらなくなった経血を出してしまおうとしてるんじゃないだろか。
のたうち回る程の激しい生理痛が、ぐっすり眠った後うそのように軽減しているという経験をした人も多いはず。あれは単に排出されて綺麗になったから。
じゃあ、うまく外に排出されないで残ってしまった分はどうなるのかというと、吸収されるんだわ。筋肉組織に。
内出血状態になって、激しいボディ・ブローを受けたと同じ状態で内臓が汚れた血で侵される。
身体の内部で出血した血を綺麗にする為に、先ずその汚れた成分は脾臓に集まるんだそうだ。胃の裏側辺りにあるらしいその部分で懸命に除去作業をしてから、肝臓や腎臓に運ばれていく。
余りに出血が続いて脾臓に血が集まり続けると、脾臓は大きく肥大してカチカチになって機能しなくなる。
日ごろから暴飲暴食を繰り返して、消化に必要な血液を胃に必要以上に集めすぎても、脾臓は肥大して朽ち果てる。
格闘家達が殴られてアザだらけになっても、やっぱり脾臓は肥大してしまう。
内膜症のような身体の内部のいたる所で出血を繰り返すような病気でも、やっぱり脾臓は肥大する。
そんな時は、その脾臓や身体全体の脈に負担をかけないように、とに角寝るに限る。
と、いうか、起きていられない。
一番症状の酷い時には、20時間寝て4時間しか起きていられない時もあった。
昨日とその前の試合で激しい闘いを繰り広げたK-1ファイター達も、さぞやぐっすり眠り続けた事だろう。
中迫又負けちゃったし・・・(;_;)
☆でもやっぱり応援してるぞっ↓
http://www.sanspo.com/fight/top/f200504/f2005042904.html
なんか猫なみだ。猫も身体の割合に脳が小さいので、寝ないと内臓の負担が激しくて生きていけないらしい。で、よく寝るのでネコと言われるとか聞いた事があるが・・・。
昔は「お産は病気じゃない」とか言われて、今でも保険が適用にならないけど、実はお産は命に関わる一大イベント。
胎児が大きくなるにしたがって胃は持ち上がり心臓は圧迫され、骨盤はきしみ足は鬱血する。
ホルモンの状態もいつもと変わるから、平常ではいられなくなる。
この年になってようやく、母達経産婦は凄いなぁと思えるようになった。
それもこれも、私の子宮がやっとこ「賞味期限切れ」になって来てくれたからだろうか。
5・6年前までは何となくまだウロウロともがき、ヒロみたいな誰にでも優しく接する男に対して細胞が勘違いして「子供が欲しい」なんてあがいてみたりしたけどね。
だけど押しの一手で突き進んで、子供の一人も作っていたら、今頃はどうなってたんだろうか。
つくづく思うよ。更年期に差し掛かった女に子供を産ませるなっ。とね。
まぁ、色んな意見もあるだろうけど。
色んな意味で辛いもの。本人も子供も。
今回、最高に具合の悪い時A美が「増血剤ぢゃ」と言って、マグロの握りを差し入れしてくれた。「ああ有りがたや」と食べながら子宮の賞味期限の話になって聞いてみたら、現在60歳の彼女は47歳で切れたという。
母親に聞いたら「わしゃ40歳だった。そういえば婆さんも同じだ」とか言っている。
以前聞いた時は確か46歳だったはずなのに・・・。
ヤキが回ってるなぁと思いながらも、だいたい35年位が期限なんだろうなぁと思って聞いていた。
だけど40歳で切れたのは65年の生涯に13人の子供を産んだ婆さんだ。うちの婆さんって、生理中で不愉快って時期は、果たして何回あったんだろか・・・。
母もA美も、少なくとも4人は妊娠してる。で、だいたい45・6歳の頃には晴れてさっぱりとした男前の女として、第二の人生を謳歌し始めた。
女性ホルモンの状態いかんでは、かなり長く続いている人もいるそうだが、あんまり何時までも「妊娠OKっ!!!」って感じでも、どうかと思うし。
かく言う自分は・・・。
キチンとした形では、一度も妊娠しなかった。だからその分機能が衰えずに、何時までも虚しい操業を続けているんだよなぁ。
今年で39年目になる子宮活動だ。もういい加減にしてもらいたい。うちの婆さんの分まで背負っていたく無いし。
久しぶりに観たこの映画も、そんな子宮が賞味期限切れ間近の女2人の話だったって事に、漸く気がついたって訳だ。
ああ、あたしってば、何てウスノロ。
だから太ったドイツ女ミス・ジャスミンの画家に対するオッパイ・ポロリのサービスも、黒人ミス・ブレンダのキーキー言ってるヒステリーも、なんだか妙に許せるし、愛らしい。
それにこのミス・ブレンダは、後でちゃんと反省もするし謝る事も出来る人だもの。
ホルモンの変化に負けた自分を正当化して「私の何が悪いっていうのっっっ!!!」とかね、言う人もいるんだが。
女40。ヘタなブライドでそれまでの友達と人生の楽しさを失うか、さらに人間としての器を広げてその後の人生を深めるかの瀬戸際なんだよね。
最初に見た時は単に「友情と、自分の居場所探し」がテーマだとばかり思ってたけど、もっともっと深かったのね。
なんでも見直してみるもんだ。新たな発見があるし。
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10年以上振りに見たので記憶もおぼろげになっていて、完全版と銘打つ所のシーンがどれなのかサッパリ判らず、まるで新作を観るような気持ちで見ていたのだが・・・。
記憶もそうだし感覚も同じくなのだが、この10年間というもの私の肉体と精神はやっぱりどうかしていたとしか思えない所が多い。
病名はとりあえず「子宮内膜症」と言えるんだけど、腺筋症に筋腫に卵管炎にと、とりあえずは骨盤の中で起こる女性特有疾患の病気を殆ど繰り返してきた。
通算するともう23年位こんな状態が続いている。
特に激痛でロクな仕事が出来なくなった11年前からは、ハッキリ「内膜症ですので」と断りを入れれば理解してくれる人達にも恵まれて何とか凌いでいるが、それも周りの協力と理解があっての事だ。
たった一人で、手術やホルモン療法を受けながら仕事をこなし、頑張って生きている友人達の苦労を思うと胸が痛くなる。
実はこの二週間ばかり、久しぶりの激痛と貧血で殆ど動くことが出来ず家に籠もって寝てばかりいた。
身体の内部が出血すると、その鬱血した部分を掃除する為に物凄い栄養分が使われる。
よく生理中眠くなって困るという人がいるが、あれはとても理に叶った生体反応なんだと思う。
余分な体力を使わない様に、脳が身体の細胞に指令を出しているんじゃないだろか。
本当はそういう時は寝た方がいいんだけどね。まぁ、そう言う訳にもいかないのが実情なんだがの。
何でかって言うと、眠くなる人程日頃緊張する傾向が強くて、子宮に必要以上の圧力をかけているので、そのキュっと締まった身体では経血が出にくくなって、淀んで溜まってしまうから。
子宮内がドブ川状態になってしまうのを防ぐ為に、眠らせて、緊張を緩めて、いらなくなった経血を出してしまおうとしてるんじゃないだろか。
のたうち回る程の激しい生理痛が、ぐっすり眠った後うそのように軽減しているという経験をした人も多いはず。あれは単に排出されて綺麗になったから。
じゃあ、うまく外に排出されないで残ってしまった分はどうなるのかというと、吸収されるんだわ。筋肉組織に。
内出血状態になって、激しいボディ・ブローを受けたと同じ状態で内臓が汚れた血で侵される。
身体の内部で出血した血を綺麗にする為に、先ずその汚れた成分は脾臓に集まるんだそうだ。胃の裏側辺りにあるらしいその部分で懸命に除去作業をしてから、肝臓や腎臓に運ばれていく。
余りに出血が続いて脾臓に血が集まり続けると、脾臓は大きく肥大してカチカチになって機能しなくなる。
日ごろから暴飲暴食を繰り返して、消化に必要な血液を胃に必要以上に集めすぎても、脾臓は肥大して朽ち果てる。
格闘家達が殴られてアザだらけになっても、やっぱり脾臓は肥大してしまう。
内膜症のような身体の内部のいたる所で出血を繰り返すような病気でも、やっぱり脾臓は肥大する。
そんな時は、その脾臓や身体全体の脈に負担をかけないように、とに角寝るに限る。
と、いうか、起きていられない。
一番症状の酷い時には、20時間寝て4時間しか起きていられない時もあった。
昨日とその前の試合で激しい闘いを繰り広げたK-1ファイター達も、さぞやぐっすり眠り続けた事だろう。
中迫又負けちゃったし・・・(;_;)
☆でもやっぱり応援してるぞっ↓
http://www.sanspo.com/fight/top/f200504/f2005042904.html
なんか猫なみだ。猫も身体の割合に脳が小さいので、寝ないと内臓の負担が激しくて生きていけないらしい。で、よく寝るのでネコと言われるとか聞いた事があるが・・・。
昔は「お産は病気じゃない」とか言われて、今でも保険が適用にならないけど、実はお産は命に関わる一大イベント。
胎児が大きくなるにしたがって胃は持ち上がり心臓は圧迫され、骨盤はきしみ足は鬱血する。
ホルモンの状態もいつもと変わるから、平常ではいられなくなる。
この年になってようやく、母達経産婦は凄いなぁと思えるようになった。
それもこれも、私の子宮がやっとこ「賞味期限切れ」になって来てくれたからだろうか。
5・6年前までは何となくまだウロウロともがき、ヒロみたいな誰にでも優しく接する男に対して細胞が勘違いして「子供が欲しい」なんてあがいてみたりしたけどね。
だけど押しの一手で突き進んで、子供の一人も作っていたら、今頃はどうなってたんだろうか。
つくづく思うよ。更年期に差し掛かった女に子供を産ませるなっ。とね。
まぁ、色んな意見もあるだろうけど。
色んな意味で辛いもの。本人も子供も。
今回、最高に具合の悪い時A美が「増血剤ぢゃ」と言って、マグロの握りを差し入れしてくれた。「ああ有りがたや」と食べながら子宮の賞味期限の話になって聞いてみたら、現在60歳の彼女は47歳で切れたという。
母親に聞いたら「わしゃ40歳だった。そういえば婆さんも同じだ」とか言っている。
以前聞いた時は確か46歳だったはずなのに・・・。
ヤキが回ってるなぁと思いながらも、だいたい35年位が期限なんだろうなぁと思って聞いていた。
だけど40歳で切れたのは65年の生涯に13人の子供を産んだ婆さんだ。うちの婆さんって、生理中で不愉快って時期は、果たして何回あったんだろか・・・。
母もA美も、少なくとも4人は妊娠してる。で、だいたい45・6歳の頃には晴れてさっぱりとした男前の女として、第二の人生を謳歌し始めた。
女性ホルモンの状態いかんでは、かなり長く続いている人もいるそうだが、あんまり何時までも「妊娠OKっ!!!」って感じでも、どうかと思うし。
かく言う自分は・・・。
キチンとした形では、一度も妊娠しなかった。だからその分機能が衰えずに、何時までも虚しい操業を続けているんだよなぁ。
今年で39年目になる子宮活動だ。もういい加減にしてもらいたい。うちの婆さんの分まで背負っていたく無いし。
久しぶりに観たこの映画も、そんな子宮が賞味期限切れ間近の女2人の話だったって事に、漸く気がついたって訳だ。
ああ、あたしってば、何てウスノロ。
だから太ったドイツ女ミス・ジャスミンの画家に対するオッパイ・ポロリのサービスも、黒人ミス・ブレンダのキーキー言ってるヒステリーも、なんだか妙に許せるし、愛らしい。
それにこのミス・ブレンダは、後でちゃんと反省もするし謝る事も出来る人だもの。
ホルモンの変化に負けた自分を正当化して「私の何が悪いっていうのっっっ!!!」とかね、言う人もいるんだが。
女40。ヘタなブライドでそれまでの友達と人生の楽しさを失うか、さらに人間としての器を広げてその後の人生を深めるかの瀬戸際なんだよね。
最初に見た時は単に「友情と、自分の居場所探し」がテーマだとばかり思ってたけど、もっともっと深かったのね。
なんでも見直してみるもんだ。新たな発見があるし。
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