昨年末から術師が落ちている。

もともと繊細な人なので、そんな「落ち込み」は度々あったらしいんだけど、今回はかなり酷そうだ。

「もう術を封印する」とまで宣言して、ついに今年から近くの飲食店の裏方のバイトまで始めてしまったそうだ。

確かにキツイ人生だとは思う。人の生き死にに関わるんだから、嫌な思いも沢山沢山している事だろう。

だけど、仕方ないよね。生まれながらに持ってる才能なら、それを生かしてこそ意味があるんだし。

弱い心をお酒に逃げるのも、まぁ気持ちは判るんだけど、それで人に絡むってのはいかがなの ?

私が何を言っても全て否定の姿勢は、それだけ自分に自身を失くしてる印。

お酒を飲んで絡んで来るのは、自分の事を判って貰いたいから。

肯定して下さい、こんなダメな自分を、丸ごと受け止めて下さい。

術師よ、キチンと自分の姿を見ろ。

お酒を飲むという時点で術師がダメなのは、皆先刻承知の上。

だって、初対面で、たいした量でもないのにかなりヨロケテ醜態みせてたもんね。

あの時、私に「無礼な事言うなっ!」と、横っ面張り倒されたのは、何処のどなたでしたっけ ? 術師、あなたですよ。

あの時も、酔っ払った術師が私に薀蓄ウンチク垂れて、その物言いが大上段に構えたデカイ態度だったので暫く様子を見ていたんだけど、まるで収まる様子もない。

見かねたヒロが「ウチのお母さんを苛めないで〜」と声を掛けてくれたのとほぼ同時に、私の右の張り手が飛んだ。

初対面でねぇ、ホント、何なんでしょうか私達の関係は。

術師が帰った後、彼のこぼしたお醤油やら何やらを、酔っ払ってフラフラの私達がお掃除した。

あの時始めてね、私は気がついたよ。

人は酔っ払った時にこそ、その人の本当の「性格的傾向」が出ると。

福助兄さんと私は、ズボラな振りして、結構きれい好きだったんだなぁ、と。

福助さんと私で、夜中にセッセと後始末したよ。2人とも口では「明日でいいよね〜」とか言ってて、実は汚いのが許せない性質だった訳なのさ。

後で聞いたら、あの夜ヒロと一緒に駅に向かったF氏は、駅で女子トイレに入って行って、ヒロが慌てて連れ戻したんだそうだ。

「F氏ったらさ、酔っ払ってて判らなかったらしくて、そっちは女だよって言ってるのに、フラフラ行っちゃうんだもん。慌てちゃったよ俺」とヒロは笑っていたが・・・

今思えば、あの時点で私達はあの男の本性に気付くべきだった。

蛇足なんだがの。


人にはそれぞれの道があるから、術師の難しい事は、私にはよく判らないんだけど、これもやっぱり試験問題の一つなんじゃないのかなぁと思うのだ。

仕事として、人の魂と向き合うのなら、先ず第一に、自分の魂とよく会話をしておくべきだ。

酔っ払った時、自分がどれ程他人の話を聞く事が出来なくなるのか、いちどビデオに撮って確認した方がいい。

それが、自分の隠されている性格の一つだから。シラフの時には思いもしない「偉そうな」自分が心の底にいるよ。

偉そうにするというのは、つまり、それだけ自信がない証拠。

四柱推命で見ると、術師は「土」の性格に天刑を持っている。またここは自刑でもあるから、確かにとても辛いとは思う。

己のプライドに絡む事柄で、自分で自分をがんじがらめにして動けなくなって仕舞うからだ。そして、それについてくよくよと悩んでしまうのだ。

私もアル中の父親とのトラウマがあるから、酔っ払って絡んで来る人間には、どうしても容赦が無くなる傾向がある。

昔ならその一言が自殺を誘導しかねない程の、キッツイ言葉を吐いてしまった事もある。

私は「火」の性格に天刑を持っている。私の言葉には、とても勢いがある。それを知ってからは、滅多な事では怒鳴らないし、攻撃もしない。

昔、そのせいで、大きな大きな失敗を沢山したからだ。

だからこそだ。

術師よ。酒に飲まれるなよ。人生に流されるな。

苦しんで苦しんで、必ず陸地に這い上がって来て欲しい。



あなたの友達は、いつでも、此処にいます。

だから、ヒロイックに甘えるな。

自分に、勝て。

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