64Kバスに乗って許願樹に行くの巻
2005年1月9日 香港故事九龍半島と中国本土を繋ぐ九廣鉄道(通称KCR)に乗って、此処最近の観光スポットの一つ「許願樹」に行ってみた。
大きな木の枝に、願い事を書いたお札を放り投げて引っ掛けるんだけど、その重りとしてミカンがビニールヒモでお札にくっ付いてるのが面白い。
日本の絵馬の様にきちんと手の届く所じゃなく、思いっきり放り上げて引っ掛けないと願いがかなわないというシステムが、いかにも「自分の力で成し遂げる」と言う意気込みを感じさせて中国っぽい感じがする。
しかし、乗り換え駅のガウロントン駅のショッピングモール「又一城」でぼ〜っと買い物なんかしてたので、向かった頃にはすでに日が傾き始めてしまっていた。
ちょっと焦る。
KCRの東線は大陸から来る貨物も走るので、うっかりしてるとホームに物凄い「トリ・ブタ家畜臭い」の充満している時があるのだが、そんな時はしばし鼻を押さえてただ耐えるしかない。
これに耐えられなくて、なにが旨い中華だ。と。(T_T)
んで、その日のホームは何事も無く無事で、来た電車に乗ったんだけど、どうした訳かその車両自体がすでに「トリ・ブタ家畜臭い」で充満している。
なんだかなぁ、もう染みこんでるのかもしれないなこれは。(号泣)
東京郊外の電車もこんな感じで、特有のにおいがするものね。
ガイド・ブックに出ていた通りタイポー・マーケットで下りて、64Kの元朗行きバスに乗る。
最初はウカツにも歩いていける場所かと思ってたんだけど、よくよく駅の観光案内板を見ると物凄く遠い。
どの位かかるのかさっぱり見当も付かなかったんだけど、バスは隣のタイウー駅も通るので、次回はKCRでタイウー駅まで行ってしまった方がいいとの情報をメモメモ。
こうやって失敗しながら情報を得ていく訳なんだけど、本来なら最初からよく調べろよ俺って感じなんだよねぇ。まぁ、いつもの事なんだけど・・・
今の香港は、車内で次のバス停が日本のバスと同じように掲示されるので、よっぽどウッカリしている人でなれけば乗り過ごす事は無い。昔はそんなのなかったから、もう下りる付近になるとドキドキしたもんだがの。
間違って降りちゃったとしても、それはそれで面白いんだけどね。
あたりが薄暗くなり始めた頃、漸く「許願樹」のバス停に到着。
目指す木はもう目と鼻の先に見えていた。
こんな感じ↓
http://www.discoverhongkong.com/jpn/news/discoverhk/culture.html#wishingtree
もうかなり暗くなっちゃったし、日本でも午後4時過ぎたら神社にお参りするなとか言われてたので、一応見るだけみて帰ろうかと思い始めた矢先、バスを降りたとたんにお札売りの総攻撃に会う。
夜には別の鬼神がやって来るとか言われるんだけどねぇ。さてどうなりますか。
テキトウにかわしながら、せめて廟まで行こうと思っていたら、一人の華奢な身体付きの若い女性に声を掛けられた。
幾ら? と聞くと3ドルだと言う。
たしか5ドル位だと聞いていたので、もう日も暮れたしディスカウントしたのかなと思ったら、足が止まってしまった。
「こっちで書きなよ」とお婆さんが店じまいを始めた簡単な店に連れて行かれてペンを貸してもらう。
テープルの上にお札を広げて「どう書くの?」と訪ねたら、お婆さんが「願い事一覧表」みたいな印刷された見本を見せてくれた。
「結婚してるのか」と聞くので「そうだ」と応えたら、「では婚家の事も祈願せねば」ともう一本のお札を売りつけられる。
「木は2本有るの。入ってすぐが婚家や自分の家の健康や幸せを祈る木で、奥の方が自分の良縁を祈る木だから、2本ともやっておいた方がいいよ」と孫と婆でセールストーク炸裂。
もともとお札一本が5ドルと思っていたので、二つで6ドルならいいやと流れで書く事に。
婚家の方には家内安全・身体健康・商売繁盛がいいぞと、婆が持っていた線香の束でいちいちその文字を指し示してくれる。
自分の方には合縁結縁・祈願成就・良縁成就なんかの文字を書いたと思う。
とに角あたりが暗くなってしまい、なんか「ノロノロしてると鬼が来るよぅ」とか思ってあせっちゃったんだよねぇ。つくづく小者よのぉわしってば。
んで書き終えてさて、と立ち上がったら二人が「では120ドル頂きます」と来た。
なんで?と聞くと「神様にお願いするから、その料金だ」と言う。
自分でやるってばよ。とは言ったものの、お賽銭っていうのか、そんなに掛かるのかなぁと思って財布を見たら手持ちの香港ドルがあと数百ドルしかない。
「明日日本に帰るので、香港ドルが無いの〜。いいやまた後でやるから、今日はもう帰る」と言ったら婆と孫娘は大笑いして、「じゃせめてこの線香を5ドルで買って、お札を木に引っ掛けていけや。木にお願いすれば同じだから」だと。
最初からそれでいいでしょが。その120ドルってなんなのよ。手間賃か?
もっとも一つが5ドルや3ドルのお札やお線香で生活が成り立つとも思えないし、附近の農家の人達なんだろうけど、まぁその料金の事は後で調べてみよう。
「ゴメンねやり方知らなくて」と一応謝っておいた。もしかしたら本当にかかるのかも・・・
う〜む。手間賃臭いけどね。
とはいえ孫娘の方が親切にやり方を教えてくれて、5ドルで買った線香を二つに分けて両方に使えるようにして面倒見てくれたので、まぁ手間賃にチップを上げてもよかったんだけど、この時は本当にお金が無かった。
本当にごめんね、フォン小姐。(名前まで教えてくれたよ。凄く素朴な人だったっけ)
最初は婚家の発展を願って入り口手前の木の枝に勢い良くほうり投げる。
が、自慢の運動オンチのわしが投げるミカンが、そんなに高く上がる訳もなく、二回とも地面に叩きつけられてブニャっとなりかけたので、フォンさんが「あそこでいいから」と指差す方向めがけて投げたら、なんだか木の周りを囲っているトタン板の向こう側に落ちてしまった。
彼女はトタン板に引っ掛けろって言ったんだと思うんだけど、なんかゴミ箱直行みたいになっちゃったよ。
どうしますかいの師父よ、いいのかこんな嫁で。
もう一つの合縁結縁願も、第一投は危うく火の付く線香をなぎ倒す勢いで落ちてきたので「私の願いは問題有りだな〜」と嘆いたら、フォンさんに「エヘヘ」と意味深に笑われてしまった。
でも二投目で見事引っかかり、自分でびっくり。引っかかるとやっぱり気持ちいいもんだよね。
彼女の親切に感謝して、記念に写真をと婆を呼んだら「チップも呉れない人の写真なんか嫌っ」と断られてしまった。(^^ゞ
急いでバス停に走ったらミニバスが来てて、それに乗ってタイウー駅まで行き、7時にはチムサァチョイに着いてしまった。
7時半にレストランで待ち合わせしてた師父に会って、高い枝に掛かってるお札の話をすると「俺なら掛けられる」とか言ってる。
一緒に来ればよかったのにねぇ。婚家のお札の行方がねぇ・・・
ここは大勢でくると、また楽しいかも知れないね。
あんまり深刻な願いだと、枝が折れちゃうかも知れないし。
大きな木の枝に、願い事を書いたお札を放り投げて引っ掛けるんだけど、その重りとしてミカンがビニールヒモでお札にくっ付いてるのが面白い。
日本の絵馬の様にきちんと手の届く所じゃなく、思いっきり放り上げて引っ掛けないと願いがかなわないというシステムが、いかにも「自分の力で成し遂げる」と言う意気込みを感じさせて中国っぽい感じがする。
しかし、乗り換え駅のガウロントン駅のショッピングモール「又一城」でぼ〜っと買い物なんかしてたので、向かった頃にはすでに日が傾き始めてしまっていた。
ちょっと焦る。
KCRの東線は大陸から来る貨物も走るので、うっかりしてるとホームに物凄い「トリ・ブタ家畜臭い」の充満している時があるのだが、そんな時はしばし鼻を押さえてただ耐えるしかない。
これに耐えられなくて、なにが旨い中華だ。と。(T_T)
んで、その日のホームは何事も無く無事で、来た電車に乗ったんだけど、どうした訳かその車両自体がすでに「トリ・ブタ家畜臭い」で充満している。
なんだかなぁ、もう染みこんでるのかもしれないなこれは。(号泣)
東京郊外の電車もこんな感じで、特有のにおいがするものね。
ガイド・ブックに出ていた通りタイポー・マーケットで下りて、64Kの元朗行きバスに乗る。
最初はウカツにも歩いていける場所かと思ってたんだけど、よくよく駅の観光案内板を見ると物凄く遠い。
どの位かかるのかさっぱり見当も付かなかったんだけど、バスは隣のタイウー駅も通るので、次回はKCRでタイウー駅まで行ってしまった方がいいとの情報をメモメモ。
こうやって失敗しながら情報を得ていく訳なんだけど、本来なら最初からよく調べろよ俺って感じなんだよねぇ。まぁ、いつもの事なんだけど・・・
今の香港は、車内で次のバス停が日本のバスと同じように掲示されるので、よっぽどウッカリしている人でなれけば乗り過ごす事は無い。昔はそんなのなかったから、もう下りる付近になるとドキドキしたもんだがの。
間違って降りちゃったとしても、それはそれで面白いんだけどね。
あたりが薄暗くなり始めた頃、漸く「許願樹」のバス停に到着。
目指す木はもう目と鼻の先に見えていた。
こんな感じ↓
http://www.discoverhongkong.com/jpn/news/discoverhk/culture.html#wishingtree
もうかなり暗くなっちゃったし、日本でも午後4時過ぎたら神社にお参りするなとか言われてたので、一応見るだけみて帰ろうかと思い始めた矢先、バスを降りたとたんにお札売りの総攻撃に会う。
夜には別の鬼神がやって来るとか言われるんだけどねぇ。さてどうなりますか。
テキトウにかわしながら、せめて廟まで行こうと思っていたら、一人の華奢な身体付きの若い女性に声を掛けられた。
幾ら? と聞くと3ドルだと言う。
たしか5ドル位だと聞いていたので、もう日も暮れたしディスカウントしたのかなと思ったら、足が止まってしまった。
「こっちで書きなよ」とお婆さんが店じまいを始めた簡単な店に連れて行かれてペンを貸してもらう。
テープルの上にお札を広げて「どう書くの?」と訪ねたら、お婆さんが「願い事一覧表」みたいな印刷された見本を見せてくれた。
「結婚してるのか」と聞くので「そうだ」と応えたら、「では婚家の事も祈願せねば」ともう一本のお札を売りつけられる。
「木は2本有るの。入ってすぐが婚家や自分の家の健康や幸せを祈る木で、奥の方が自分の良縁を祈る木だから、2本ともやっておいた方がいいよ」と孫と婆でセールストーク炸裂。
もともとお札一本が5ドルと思っていたので、二つで6ドルならいいやと流れで書く事に。
婚家の方には家内安全・身体健康・商売繁盛がいいぞと、婆が持っていた線香の束でいちいちその文字を指し示してくれる。
自分の方には合縁結縁・祈願成就・良縁成就なんかの文字を書いたと思う。
とに角あたりが暗くなってしまい、なんか「ノロノロしてると鬼が来るよぅ」とか思ってあせっちゃったんだよねぇ。つくづく小者よのぉわしってば。
んで書き終えてさて、と立ち上がったら二人が「では120ドル頂きます」と来た。
なんで?と聞くと「神様にお願いするから、その料金だ」と言う。
自分でやるってばよ。とは言ったものの、お賽銭っていうのか、そんなに掛かるのかなぁと思って財布を見たら手持ちの香港ドルがあと数百ドルしかない。
「明日日本に帰るので、香港ドルが無いの〜。いいやまた後でやるから、今日はもう帰る」と言ったら婆と孫娘は大笑いして、「じゃせめてこの線香を5ドルで買って、お札を木に引っ掛けていけや。木にお願いすれば同じだから」だと。
最初からそれでいいでしょが。その120ドルってなんなのよ。手間賃か?
もっとも一つが5ドルや3ドルのお札やお線香で生活が成り立つとも思えないし、附近の農家の人達なんだろうけど、まぁその料金の事は後で調べてみよう。
「ゴメンねやり方知らなくて」と一応謝っておいた。もしかしたら本当にかかるのかも・・・
う〜む。手間賃臭いけどね。
とはいえ孫娘の方が親切にやり方を教えてくれて、5ドルで買った線香を二つに分けて両方に使えるようにして面倒見てくれたので、まぁ手間賃にチップを上げてもよかったんだけど、この時は本当にお金が無かった。
本当にごめんね、フォン小姐。(名前まで教えてくれたよ。凄く素朴な人だったっけ)
最初は婚家の発展を願って入り口手前の木の枝に勢い良くほうり投げる。
が、自慢の運動オンチのわしが投げるミカンが、そんなに高く上がる訳もなく、二回とも地面に叩きつけられてブニャっとなりかけたので、フォンさんが「あそこでいいから」と指差す方向めがけて投げたら、なんだか木の周りを囲っているトタン板の向こう側に落ちてしまった。
彼女はトタン板に引っ掛けろって言ったんだと思うんだけど、なんかゴミ箱直行みたいになっちゃったよ。
どうしますかいの師父よ、いいのかこんな嫁で。
もう一つの合縁結縁願も、第一投は危うく火の付く線香をなぎ倒す勢いで落ちてきたので「私の願いは問題有りだな〜」と嘆いたら、フォンさんに「エヘヘ」と意味深に笑われてしまった。
でも二投目で見事引っかかり、自分でびっくり。引っかかるとやっぱり気持ちいいもんだよね。
彼女の親切に感謝して、記念に写真をと婆を呼んだら「チップも呉れない人の写真なんか嫌っ」と断られてしまった。(^^ゞ
急いでバス停に走ったらミニバスが来てて、それに乗ってタイウー駅まで行き、7時にはチムサァチョイに着いてしまった。
7時半にレストランで待ち合わせしてた師父に会って、高い枝に掛かってるお札の話をすると「俺なら掛けられる」とか言ってる。
一緒に来ればよかったのにねぇ。婚家のお札の行方がねぇ・・・
ここは大勢でくると、また楽しいかも知れないね。
あんまり深刻な願いだと、枝が折れちゃうかも知れないし。
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