因果は巡る・・・後編
2004年9月17日 読書
ISBN:453558351X 単行本 中国新聞暴走族取材班 日本評論社 2003/03 ¥1,680
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ここ数日は、連日殺人事件の報道が続いていて、本当に気持が暗澹としてしまう。
宅間死刑囚の事にしても、本人の望んだ死刑を早めるよりも、一斉の国民としての権利を剥奪して、それこそ遠い遠い無人島に島流しにでもさせて、自分の生き様を考えろとか思ってしまう。
勿論国としてはなにもしない。
地球規模で、犯罪者を入れる場所を作れよとか、もう本当に人権無視な考えが頭をもたげてしまうよ。
それこそSFに描かれている世界だけど・・・
そこで図らずも死ねないで長生きして、自分にとってとてつもなく大切な物が出来た時、それを奪われた人の気持が判って、初めて地獄を味わう訳だ。
本当の地獄は、生きて・気付いて・納得する事かも知れないもの。
「マトリックス」の中の、プログラム側に寝返った男が言う「無知は幸せ」というセリフは、真実を掴んでいる。
何も知らないから恐れるものが無いのであって、それは了見の狭い子供の論理だ。
真実を知るにつけ、人の痛みを知るにつけ、だんだんと自分の行動言動に注意を払わなければいけないと感じはじめてしまう。
それがシガラミとでもいうのか、分別というのか。
それが嫌なら獣のとして生きればいい。自由に、自分の思うままに。
だけど、自分のした事は必ず自分に帰って来る。
獣は獣を食い、そして別の獣に食われる。それだけだ。
人の物を奪えば、自分が大切にしている物を奪われる。
最初栃木の幼い兄弟が殺された事件を聞いた時、詳細が判らなくて気持が悪かった。
今のご時世、離婚した友達同士で共同生活を送って新しい家族の形を作っている人達だって居ることだし、それはそれでいいんだけど、この家ではただただ「迷惑を掛けられた」「殴られた」という負のエネルギーばかりが溢れていて、記事を読んでも気持が悪くなってしまった。
かつては栃木でバリバリバリと走り回っていた2人の元暴走族が、こんな年になってまで全然大人になれて居ない。
でも世間的には「父親」なんだ。
義妹の夫の、鑑別所帰りの元愚連隊と同じく。
悲劇の父親である人に石を投げつけるつもりはないけれど、彼には昔、彼の為に悲しい思いをした人達が一人もいなかったんだろうか。
とても若い時に、どこかで女性に対して酷い行為をしていなかっただろうか。
義妹の家族や義母の人生を見ていると、自分のやった事は、必ず自分に帰って来ると、確信してしまうのだ。
水に投げ込まれた幼い兄弟の死因が不明なのは、そこにどんな意味があるんだろう。
弟の亡骸が荼毘に付いた丁度その時間に、兄の遺体が見付かるなんて・・・
あのふたりは、この男達に自分の行いを気付かせる為に使わされて来た、「使命を持った子供達」だったのかも知れないとさえ、つい思ってしまうよ。
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ここ数日は、連日殺人事件の報道が続いていて、本当に気持が暗澹としてしまう。
宅間死刑囚の事にしても、本人の望んだ死刑を早めるよりも、一斉の国民としての権利を剥奪して、それこそ遠い遠い無人島に島流しにでもさせて、自分の生き様を考えろとか思ってしまう。
勿論国としてはなにもしない。
地球規模で、犯罪者を入れる場所を作れよとか、もう本当に人権無視な考えが頭をもたげてしまうよ。
それこそSFに描かれている世界だけど・・・
そこで図らずも死ねないで長生きして、自分にとってとてつもなく大切な物が出来た時、それを奪われた人の気持が判って、初めて地獄を味わう訳だ。
本当の地獄は、生きて・気付いて・納得する事かも知れないもの。
「マトリックス」の中の、プログラム側に寝返った男が言う「無知は幸せ」というセリフは、真実を掴んでいる。
何も知らないから恐れるものが無いのであって、それは了見の狭い子供の論理だ。
真実を知るにつけ、人の痛みを知るにつけ、だんだんと自分の行動言動に注意を払わなければいけないと感じはじめてしまう。
それがシガラミとでもいうのか、分別というのか。
それが嫌なら獣のとして生きればいい。自由に、自分の思うままに。
だけど、自分のした事は必ず自分に帰って来る。
獣は獣を食い、そして別の獣に食われる。それだけだ。
人の物を奪えば、自分が大切にしている物を奪われる。
最初栃木の幼い兄弟が殺された事件を聞いた時、詳細が判らなくて気持が悪かった。
今のご時世、離婚した友達同士で共同生活を送って新しい家族の形を作っている人達だって居ることだし、それはそれでいいんだけど、この家ではただただ「迷惑を掛けられた」「殴られた」という負のエネルギーばかりが溢れていて、記事を読んでも気持が悪くなってしまった。
かつては栃木でバリバリバリと走り回っていた2人の元暴走族が、こんな年になってまで全然大人になれて居ない。
でも世間的には「父親」なんだ。
義妹の夫の、鑑別所帰りの元愚連隊と同じく。
悲劇の父親である人に石を投げつけるつもりはないけれど、彼には昔、彼の為に悲しい思いをした人達が一人もいなかったんだろうか。
とても若い時に、どこかで女性に対して酷い行為をしていなかっただろうか。
義妹の家族や義母の人生を見ていると、自分のやった事は、必ず自分に帰って来ると、確信してしまうのだ。
水に投げ込まれた幼い兄弟の死因が不明なのは、そこにどんな意味があるんだろう。
弟の亡骸が荼毘に付いた丁度その時間に、兄の遺体が見付かるなんて・・・
あのふたりは、この男達に自分の行いを気付かせる為に使わされて来た、「使命を持った子供達」だったのかも知れないとさえ、つい思ってしまうよ。
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