香港/マカオでヤクザ味
2004年9月3日 読書
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香港は、半年行かないと知らない街になる。
以前ホテルに向かうバスの中で「初めてなんですよぅぅぅ」とノタもう幼い女の子連れの女性二人と出合った事があって、彼女達の手にしているガイドブックの古さにたまげた。
昔ツァーかなにかで来た人のモノを貰ったというその本は10年チョイ前のシロモノで、埋め立て地に出来たホテルやお店はまったく載っていなかった。
そもそも初めて来る外国に、そんな古い情報誌しか持参しない呑気さにもびっくりしたけど、それも深夜バスで子連れで、おまけに泊まるホテルの場所すらリサーチしていないと聞いて、もうあきれるのも通り越してしまった記憶がある。
ガイドブックに載っていない新しい場所等の説明を一通り終えたあたりで、彼女達の「オンブにダッコ」気質がわかり、早々に手を引いた方が無難だと感じた。
「どこで降りればいいんですかぁ」と呑気に聞くので最寄のバス停を教えはしたが、「一緒に行ってくれないのぉ」的視線は完全に無視。
わしはサッサと自分のホテルの近くのバス停で降りてしまったのさ。
だって、物凄く遠かったんだものね、彼女達の泊まるホテルは。
自分の泊まるホテルの隣とかだったらね、まぁ親切心も出たかもだが。
子供連れて無責任な旅行して、あの後どうなったのかは知らないけど、とりあえず事件のニュースには載らなかったみたいだから善しとしたけど。
最近女性の一人旅も盛んになってきて、以前の様に奇異な目で見られなくなって来たのはいいんだけど、ツァーに一人で参加した子が、壮年の夫婦にベッタリくっ付いて観光したとかいう話を聞くと、なんだかなぁと思う。
一人旅はいいよ。ラクチンだし、本当の自分に出会えるし。
この出来事で私も、自分って以外にドライなヤクザ者かもなんて発見したりして。
毎年9月の「香港お月見一人旅」は義妹の事もあって無理だったけど、年末には夫婦揃ってどうにか行ける事になったので、一年と三ヶ月振りになる。
もう、すっかり知らない街だ。
でも、懐かしい里帰りの旅な感じもする。
今年は久しぶりにガイドブックでも買おうかな、なんて思ったりして。
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