古い友人にシェラ姫がいる。

彼女は高校の二年先輩なんだけど、お互いが在学中に出会う事はなかった。

ただ、とても大柄な美人なので私は校庭を横切る彼女とその友達を何度か見かけた覚えがある。

その頃彼女と行動を共にしていたのが、彼女に輪をかけた巨漢で、土管がセーラー服を着ているような姿に圧倒されて思わず見入ったものだ。

その友達のお蔭でほっそり見えたらしいと、後々笑っていたが。

彼女の家は古い伝統のある芸者屋だ。子供の頃から周りには芸者衆が沢山いて、跡取りとして厳しいしつけを受けた人なので、私にとっても学ぶ所が沢山ある。

私達が知り合ったのは26年前の、とある同人誌がキッカケだったのだが、そこで同じ高校だったというのが判り、なんのご縁でしょうねぇなどと言っていたのだが・・・

やっぱり、やっぱり、この世に偶然は・・・無いよ。

この26年間、ずっと仲良くしてもらっているのだが、此処に来てまた一段と距離が縮まった感がある。

例の「港町の女郎屋」の一件でだ。

彼女は結婚して暫く横浜の関内の近くに住んでいたのだが、なんとダンナはそれより以前から「女郎屋」のあった街に住んでいたのだという。横浜に住んでいる人とは聞いていたが出身は東北。

なんでも伯母さんがその街に住んでいて、卒業して関東に出て来てから、そのままそこに住み着いたらしい。

そこで上州に住んでいた彼女と知り合った。

それよりもオカシな話が、彼女のお父さんの実家の話。

芸者屋をやっているのは伯母さんなのだが、その姉弟の出身は栃木のとある田舎町。

「港町の女郎屋」の経営者である大叔母も出身は栃木のとある田舎町。

聞いてみたら、とても近い場所。

オマケに苗字が同じ。

・・・、親戚か?

女郎屋と芸者屋。

共に経営者は女性。同じ名前。同郷。

偶然なの ? 悪い冗談 ?

久しぶりに電話で「さぶ〜い、こわ〜い」思いをした2人であった。

この話、多分、続く。

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