暗闇のアバンギャルド
2004年6月11日 エッセイ
何故か、今さらな話だが、「シド・バレット物語・クレイジー・ダイアモンド」を読んでいる。
読み終わったらレビューを書くかもしれないが、まぁ気が向いたらという事で、今日はそれに類する話を一つ。
今夜、ホンワカなキャンドルの灯りの中で繰り広げられた、とってもアバンギャルドなピアノとカリンバのコラボを聞いてきた。
何と言うか、とってもアバンギャルドな演奏で、客が静かに聴いている状態を完全に無視した近所のおばちゃんの「あら、オニギリ無いのー」やら、工務店のオヤジの「この長さじゃ、だめだろーー」なんていうデカイ声が時折響き渡る店内そのものが、もうとっても微妙によろしいのだ。
一緒に行ったabc小姐など、オヤジやおばちゃんの「空間参加」が妙にツボにハマって笑いが止められなくなってしまう有様だったよな。
その即興的な演奏が、今読んでいるシド・バレットの「わざとチューニングを外したギターでかき鳴らす演奏」を彷彿とさせて、これも「共時性」の一つなのかなぁと思ったのだ。
勿論今夜の2人の音は、シド・バレットが出した「ノイズ」とは程遠い。
ピンク・フロイドのメンバーは、勝手に走り回るシドの音に合わせているのが精一杯に見えたとその本には書いてあるが、今回の演奏もどちらかと言えば、あまりコミュニケーションの取れていないコンビに見えた。
音楽でコミュニケーションを取る事もあるが、自己主張がぶつかり合う事もある。
他者との交流はなにも「音楽」がなくてもいいものだ。
全ての基本は、根本的な人間関係が基盤になるんだから。
シド・バレットはその点が理解出来ず、一人で向こうの世界に行ってしまった。
今夜の2人は、今後どういう風に形を変えて成長していくんだろうか。
まぁ、なにはともあれ、わしらはそれなりに面白かったんだがの。
読み終わったらレビューを書くかもしれないが、まぁ気が向いたらという事で、今日はそれに類する話を一つ。
今夜、ホンワカなキャンドルの灯りの中で繰り広げられた、とってもアバンギャルドなピアノとカリンバのコラボを聞いてきた。
何と言うか、とってもアバンギャルドな演奏で、客が静かに聴いている状態を完全に無視した近所のおばちゃんの「あら、オニギリ無いのー」やら、工務店のオヤジの「この長さじゃ、だめだろーー」なんていうデカイ声が時折響き渡る店内そのものが、もうとっても微妙によろしいのだ。
一緒に行ったabc小姐など、オヤジやおばちゃんの「空間参加」が妙にツボにハマって笑いが止められなくなってしまう有様だったよな。
その即興的な演奏が、今読んでいるシド・バレットの「わざとチューニングを外したギターでかき鳴らす演奏」を彷彿とさせて、これも「共時性」の一つなのかなぁと思ったのだ。
勿論今夜の2人の音は、シド・バレットが出した「ノイズ」とは程遠い。
ピンク・フロイドのメンバーは、勝手に走り回るシドの音に合わせているのが精一杯に見えたとその本には書いてあるが、今回の演奏もどちらかと言えば、あまりコミュニケーションの取れていないコンビに見えた。
音楽でコミュニケーションを取る事もあるが、自己主張がぶつかり合う事もある。
他者との交流はなにも「音楽」がなくてもいいものだ。
全ての基本は、根本的な人間関係が基盤になるんだから。
シド・バレットはその点が理解出来ず、一人で向こうの世界に行ってしまった。
今夜の2人は、今後どういう風に形を変えて成長していくんだろうか。
まぁ、なにはともあれ、わしらはそれなりに面白かったんだがの。
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