夕方、福助兄さんがヒョッコリと遊びに来たので、2人で中国茶を飲みながらたらたらと話をしていた。

窓からは乾いた風が吹き抜けていく。気分はすっかり真夏の夕方だ。

わざと灯りをロウソクだけにして、薄ぼんやりとした灯りに照らされるお互いの顔を見るような、見ないような、そんな感じでお喋りを続けた。

小ぶりなボウル型の全面がステンドグラス状のガラスで出来ているキャンドル・スタンドは、800円にしては上出来の雰囲気を作ってくれている。

ロウソクの灯りは、ホント人の心を和ませてくれるね。

今月末に上海に行く予定の兄さんに、せいぜい良い男見つけて来いよと励ますと、「もう絶対捕まえて来るワっ」と息巻いて、夜の仕事に出かけて行った。

その後、久しぶりにギターでブルースのフレーズをいくつか弾いてみた。

相変わらずのヘタクソな音色。34年も弾いているのに、こんなに弾けないなんて呪いが掛かっているとしか思えないのだが、まぁいい。

不思議とアンニュイな気分にはならなくて、乾いた落ち着いた気持ちが心地良い。

湿度と気分も、密接な関係があるんだろうと思える瞬間。

もうすぐ此処にも雨季が来る。

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