ISBN:4272404954 単行本 汐見 稔幸 大月書店 2004/03 ¥1,890

この間東映チャンネルで「エロ白雪姫」をやっていた。たまたま香港で買ってきてVCDでもっていたものが、当たり前だが中国語字幕なので話が不確か。で、自分の語学力の不足で理解不能だった部分を補う為に見る事にした。(ウソ。ただエロが見たかっただけ)


とはいっても、エロ物にそれ程難しい表現がある筈もなく、まぁそのヘンテコリンなセリフの数々に大笑いしながら見ていたのだが、7人の小人が白雪姫にセックスの7つの楽しみ方を教えている場面で、オリジナルの7人の小人が持つ役割について、ふと考えてしまったのだった。



7つの楽しみ方の方はね・・・、まぁ、後日。



以前、あまりに酷い状態で大阪のティダさんの所に転がり込んで、連れて行ってもらったぼんぼん先生に、脈をとりながらこう言われたのだ。


「こりゃ酷い。「気」の流れがな、6つに分かれとるわ。あんたこりゃ精神分裂症の人の脈や。でもな、一番底の部分で、しっかりと押さえてるのがおるで〜。強いなぁ、あんたは」と。

7人だよ。

その頃、自分の感情がまったくコントロール出来ていなくて、沢山の人に(特に一番酷かったのが師父とヒロに対して)嫌な思いをさせてしまったのだが、もう自分でどうにも出来なくて、その感情に名前をつけていた事があったのだ。


すぐ爆発する、怒りんぼうのダイアン。(ショートヘアのパンクな女)

ヘタレのヒロコ(全国のヒロコさんには全くの無関係です、すいません。なんか印象の薄いデッサンの狂った絵みたいな女)。


日和見主義の・・・名前忘れた。(けど、当時はこれが自分だと思っていた。個性の無い女)。


嫌味のヒルコ(ドロッとした形の崩れたゼリー状のもの)


イジケの氏家(眼鏡をかけた、小さくて貧弱な男)


殺戮のジークフリード。(ガタイの出来た190センチ以上ある大男)


で、最後は自分自身。これが一番あいまいで、自分では確認も出来なかったのに、ぼんぼん先生はちゃんと見つけてくれたのだ。

今考えてみれば、これだけの人格を自分の中に感じていた事事態が、もう「あっちの世界」にいってる人そのものだったんだよなぁと。


術師に施術してもらい、出歩けるようになって、鍼治療をしながら自律訓練をするようになって、一番最初に消えたのが、ヒルコと氏家だった。


日和見の女も消えたけど、ヘタレのヒロコと怒りのダイアンは、かなりいつまでも残っていた。


ジークフリートは、私の願望。だんだん変化して、殺戮マシーンというよりは怒りのダイアンと同化して、ヘタレも混ざって、かなり柔かくなったのか、年々怒りのエネルギーが弱まってきたようだった。


いまでは、誰もいないかのようだ。


時々、この怒りの感情だけは、なにかの拍子にふっと湧き出るのだけれど、それはダイアンでもジークでもない。私自信の怒りだ。


怒りには必要な怒りがあるそうだ。押さえてはいけない。コントロールする事が必要なんだとか。


それが解っただけでも、よかった。本当によかった。


人も自分も殺さなくて済んだんだから。

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