F氏について

2003年11月10日
Fについて話そう。


彼と私とは、多分前世かなんかで遣り残した事がきっとあるんだと思う。

度々人生の軌道が重なるのは、まるっきりの偶然とも思えない。

そう、人は会うべくして逢うもの。

偶然は無い。

最初は約20年前のK大学体育館。その日私達は同じ場所で同じ物を見ていた。

彼は職場の友人に誘われて、私は師父の応援で。彼の友人と師父は兄弟弟子だが、暫くしてその友人は道長と喧嘩別れしてしまったので、その縁はいったん切れた。


その次は約12年前のとある銭湯。当時劇団に所属していた友人の1人芝居の会場で、彼は音楽担当だった。友人と私はタップ・ダンスの仲間で、彼と友人は同じ劇団の仲間だった。



でもその日あいにく私の体調が悪くて行けなかったので、会う事はなかった。


友人には、以前その劇団に兄とも慕う人がいたのだが、二人は気持ちと言葉のぶつかり合いから喧嘩別れしてしまっていた。


Fはその事を知りながら、二人の間に入ってどうするでもなく、別々になった二人と何食わぬ顔で友達付き合いを続けていた。



そして、それから約5年後、Fはヒロの紹介で漸く私の前に現れる。



その3年前、ヒロはタイの安宿で聞いた瞑想の師を求めてインドに渡り、結局探せないまま日本に帰って来てその支部が京都にあると知って尋ねて行き、そこでFと出合った。

ヒロが東京に来る時にも、Fの家で厄介になったのだという。Fのお父さんはヒロがアパートを借りる時の保証人にもなってくれたとかで、ヒロとしては恩義を感じる相手でもあったのだろう。



その為なのかどうか、ヒロがお花見に誘ったMちゃんを一目惚れしたFが「Mちゃん可愛いな〜可愛いな〜」と言っているのを聞いて「Fさんが気に入ったのなら、いいよ」とアッサリ言ってのけたのには驚いた。



Mちゃんは私とヒロが行ったライブハウスで出合った子で、可愛くて感じのいい女の子だった。ちょうどその数日後にお花見を計画していた私達は、話しの流れで彼女も誘ってみると、最初は戸惑っていたが私も行く事を確認して「じゃ行きます」と言ってくれたのだ。


Fの誘いで来た訳じゃない。


それに、ヒロに彼女を誘えと背中を押したのはこの私だ。Fに紹介する為じゃないわい。



ヒロはただニコニコしているだけで可愛い。女性に警戒心を持たれないのは、祖母・母・姉に可愛がられて育ったバックボーンがあるせいだと思う。大男なのに、変に無害な印象がある。



でもFは違う。


大変に気の毒なのだが、KちゃんRちゃんABC小姐それに私と、彼を知る女達の共通した意見がこれだ。



「一億積まれても寝たくない男」



これは一体何なんだろうか。



彼には、独特の「禍々しさ」がある。


これは遭った人でないと判らないのだが。



ヒロに対して「あなたは女性と気軽に話せて好いですなぁ」と羨ましそうに言いながら、その実ヒロ関係の女を、隙あらばなんとか物にしようという魂胆が全身からにじみ出ているのが、多分判ってしまっていたのだと思う。

これは感覚の問題で、文章で説明のつく物でもない。


現に私に対しても「ホテルに行きませんか」とか「テレホンSEXしませんか」などと言って来てたのだ。冗談にも程がある。

ヒロは知ってたんだろうか。

ヒロの事にしても「あなたの悪口言ってましたよ」とか「あちこちで女を買いまくってるんですよ」などと言いたい放題。



ヒロと私が喧嘩した事を知りながら、これ幸いとばかりに「ライブの手伝いをしてくれ」「受付をしてくれ」と要求はエスカレート。


ヒロに私の気持ちを伝えて欲しいと言ったら「私をあなた達の間に入れないで下さいっ」とキレてしまった。


実際に会うと変に腰の低い、ヘタレな印象だけど、自分のHPではものすごく態度がでかくて、えらい豪傑な感じを受ける。



そのリンクの所には「この縁を大切にしたい」だと〜!!!

ほほぅ〜、たまげたね。


Fよ、何で私達は出会ってしまったんだろうね〜

それもヒロ経由で。


死ぬまでに、よく考えな。




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