久しぶりにギターの弦を張り替えた。

子供の頃は半年に一度は替えていたのだが、もうここ15年ばかりは一年に一度替えればいい方で、酷い時には前にいつ替えたのかさえ定かでない年もあったりして、まぁ、更年期がそれだけ酷かったっつー事でしょうかねぇ。

楽器のメンテナンスにも心が向く余裕が出来たって事だわな。

で、弦を買いにいつもの新宿の島村楽器に行くと、なんか知らないうちに種類が増えててびっくり。

いゃ・・今まで自分が知らなかっただけで、多分昔からこれぐらいの種類は揃えていたんだろう、多分。田舎の楽器店には「ヤマハの弦」しかなかったけど・・・・。

あんまりあるので迷った挙句、とりあえず店員に違いを聞いてみる事にした。

「この「やわらかい」「普通」「かたい」ってどんな感じに違いがあるんですか?」

「はい、「やわらかい」は柔らかな音で「普通」は普通の音「かたい」は硬めの音が出ます。まぁ、好みの問題ですけど・・・」

「そのまんまやんけ」

聞いた私が悪かった。

クラッシックギターの真骨頂は何と言ってもその柔らかな和音に尽きると勝手に断言する私は、初めてアメリカ製の柔らか弦を買ってみる事に。

舶来の弦ははたしてどんな感じなのか、ワクワクしながら先ずはボディのお掃除。

もうかれこれ33年の付き合いになるギターは、あちこちに傷が付いてて、ネックも心持ち反ってるんだけど、共に激動の青春を歩いて来た大切な私の弟分だ。汚れを落としてワックスをかけて拭き拭きしていると、自然と無心になっている事に気づく。

何も考えずに、ただただギターのボディを磨いていて、何だかとても平穏だ。

しかし、その平穏も長くは続かなかったのだった。

つづく

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