背徳と貴婦人
背徳と貴婦人
背徳と貴婦人
2017年 中国/フランス

監督 シャルル・ド・モー

范冰冰(ファン・ビンビン)
メルヴィル・プポー

18世紀清の乾隆帝の時代に生きたフランス人宣教師兼画家と、皇帝の第二夫人との秘められたロマンス。

と言えばなんだか抑圧された濃厚なエロスやらを連想させるけど、なーーんか違うー。

違うんだよ!

んーーー。ファン・ビンビンは綺麗だし、フランス人画家役のメルヴィルさんも問題なく良い役者なんだが、なんか違う。

ぶっちゃけエロくない。

で、モデルになった人達を調べてみたよ。


そしたら、こう言うロマンスも本当にあったか無かったか分からないらしい。それならそれでいいじゃん!フィクションならもっと濃厚に描こうよ。なぜそれが出来ないか!?

衣装もロケ地も文句ないのに、なんだろーね?

演出の不手際?中共の要らん干渉?

で、実際の第二夫人の輝發那拉又は烏刺那拉さんはどんなお人だったのかと言うと、皇帝の怒りを買って生涯冷遇処置の挙句に使用人並みの葬儀をされて、皇帝とは違う墓地に埋葬されたとか。

死んでも憎いって、一体何があったのさ?

記録には「髪を切り怒りを買う」とある。昔から髪の一部を切って死んだ人の墓に「お供」させる習慣があって、まだわしゃ死んでないのに何しゃがるとなったらしい。

昔のことなのでわからないけど、皇帝がウイグルのお姫様に入れ上げたから嫉妬に狂ったとかの話も有る。でも元々そんな姫はいないとか、さすが情報錯綜の中国史。

色んな話におひれがついて、こんなロマンス話も出来たのかもね。


ならもっと、もっと悲恋にもっと濃厚に仕上げてほしかったわ〜


ベルトリッチ監督なら、きっとそうした。(妄想)

写真1 綺麗なビンビン姐。
写真2 実際のウラナラさんらしい。
写真3 フランス人画家が描いた実際の絵。
   敵国ジュンガル帝国の君主ダワチ。
   生き生きしてて、微笑んでるのが不思議。なんでこんなに素敵な微笑み?




コメント

hana
2021年5月22日12:38

ありす姐さん^^

誘われて昨夜この作品を半分ばかし観ました。まだ先がまったく見えずです。
あのフランス人画家が印象薄すぎるのかな(今のところだけれど)。

それよりあの美しさとセンスのいい衣装に目を奪われっぱなし^^
今夜、続きを観ます。

ありす
2021年5月22日16:34

hana姐!

美術に舞台に文句なし!美しいですよね。ただ監督が不慣れなんだと思います、監督としてはこれが初めてなのかも。せっかく「私はロランス」のメルヴィル・プポー使ってるのにね。

hana
2021年5月23日23:58

ありす姐さん^^

観ました!
でも、どこが盛り上がり?
どこが背徳?
彼女の美しさと衣装が内容を超えてしまったのか?

> もっと悲恋にもっと濃厚に仕上げてほしかったわ〜

わかりますわ〜。泣くことも笑うこともできませんでした^^

私は、むしろあの皇帝が好みです 笑笑笑。

それにしても、あの(名前は知りませんが) 靴とあの爪カバーをつけていれば、何もできませんよね。
追いかけることも逃げることも、そして掴むことも。

ありす
2021年5月24日17:17

hana姐!!!

最後までご覧になりましたか!そうなんですよ、ビンビン姐の美しさと衣装の凄さに建物の優美さ以外、見るところのない作品!駄作なのに悔しい程美術が素晴らしいんですよ。ビンビンのカタログ映画だったんですかね?それともIT企業のどなたかが、税金逃れに作ったのか?妄想が止まりません。

あの小さいハイヒール靴は紅色高底靴という名前です。元々満州人には纏足の習慣はなかったんですが、足の小さい女性への憧れかわざわざ漢人の様に纏足する人達がいたり、こう言う小さく頼りなく見える靴履いたりしたと言います。裾が汚れない為とも。

付け爪も怖いですよね。指甲套って言うんですって。綺麗に見えるからと中の指の爪を凄く長く伸ばしてて、それを保護する目的も有ったとか。つくづく限られた階級の人のファッションだわなと思います。

香港映画なんかだと、あの靴や付け爪を凶器に戦うとか有りますが、実際はねぇ……。

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